今回はガレージ設置をしたいというご依頼を賜った際のお話です。
今回ご依頼頂いたお施主様の敷地内には、諸般の事情により駐車スペースを設けることが出来なかったそうで、近くの駐車場を借りて車を停められていたそうです。
その駐車場には屋根が掛かっておらず、大事な愛車は、日々天日・雨露・風にさらされ続けていました。事情による露天駐車 やむを得ないのでしょうが、当然車の痛み方は早くなります。
大事な愛車に長く乗られたいのであれば、せめてカーポート、予算が許せばガレージで愛車を甘やかしてあげて欲しいものです。
車だって、愛を欲しているでしょうから!
ようやく思い立たれたお施主様は、この度近くに駐車スペースを準備され、大事な愛車を守るべく、ガレージ設置を決断されました。
さて、腹をくくったはいいが、工事を何処に頼んだもんか?と悩まれて、インターネットで色々と探されたようです。その際に、弊社のページを見られたのがご縁で、今回のご依頼となりました。
工事内容としては、ガレージ設置とガレージ内から前面道路接道面までの土間コンクリート工事となります。
先ずは、車の台数と大きさからガレージのサイズを決定し、アクセントとなるシャッターの色を選択します。
次に数あるオプションの選択です。ハンバーガーショップで云うところの、メインのハンバーガーを注文した後のご一緒にポテトは如何ですか?的なヤツです。今回の場合、ご自宅は別の敷地となるので、車・人共にシャッターからの出入りとなりますから、引戸やドアなどの補助の出入口は不要となります。
オプションの中では、他は捨て置いてでもシャッター補強パーツはゲットすべきでしょう。
後はお施主様のニーズに合わせて棚や換気扇、換気ガラリや明り採りなど、メーカーさんがあの手この手を駆使してお施主様のお財布のヒモを狙いに来ます。
今回設置されたのは、約6,600W×6,300D×2,600H(水上)の二台用です。何と12坪超えの広々としたガレージで、私のお部屋の四倍を軽く上回りました。つまり、これだけの広いスペースを与えられる愛車二台と比べたら、私一人の価値は軽く四分の一を下回るということでしょう。
悲しい現実から目を背ける為にスペック紹介を続けると、必須のシャッター補強と小窓二ヶ所のみのオプション選択となりました。
工事はガレージの遣り方に続きガレージ基礎工事、今回はCB積みではなく、型枠を組み鉄筋を配筋して打Conする布基礎です。その後は土間コンクリート仕上げとなるゾーンの下地調整・転圧です。今回は二台用なのでシャッターが付く前面には真ん中に中柱が建つ為、中柱部の床掘とベースConを打設します。
この後は、ガレージ本体を設置する業者さんとバトンタッチ。こちらは弊社エクステリア施工事例で常に主役を演じるエクステリアの達人こと くまのプーさん
です。今回も、颯爽と現れたかと思ったら、あっという間に組上げてちゃっちゃと完工。あんまり速いとお巡りさんに捕まっちゃいますョ!
ガレージ本体設置後は再び選手交代です。今回はガレージ内に水が入らない様にシャッターを境としてドマConに段差を付けるので、コンクリートは二度打ちとします。一度目はガレージ内部で段差を付けるラインは枠留めとします。屋根壁・シャッターに覆われているのですが、水が入ると抜けず、乾くまでシャッターを開けっ放しにしないといけなくなるので、水勾配は少なくとも1%は欲しい所です。
打Con前に配筋しますが、こちらは重量がかさむ車輛でもないので、ワイヤーメッシュ筋とします。コンクリートのかぶり厚を確保する為のサイコロは、転倒の可能性もあるので、打Con当日敷設します。
一度目の打Con後は、養生期間中に二度目の打Con準備です。
二度目の打Con後養生期間を経て、シャッターを吊り込めば、待望のガレージの完成です。
十月初旬に無事工事が終了し、お施主様へのお引渡しに伺いました。今までは、愛車に雨ざらしという悲しい想いを強いて来られたのを悔いる様な眼差しで ”これからはお互い濡れずに済むから” と快適なカーライフに思いをはせる様なお施主様でした。
これからは、今までの分 倍返しでCarさんに愛情を注いであげて下さい。