時が経つのはあっという間で、こちらに住まわれてからかなりの年月を重ねられたそうで、今回の洗面所にも随分前から不便さを感じられていた様です。
出窓は解放状態を保持する事が出来なくなり、障子の下に物を挟んで閉まらない様に工夫されていたそうです。
洗面台の天端の傷みも酷く、シートで凌がれていて、もう我慢の限界とばかりに
”え~いっ、全部やりかえろ!”
そんなこんなで新しい洗面所を目指して工事スタートです。
今までの洗面所はボウル周辺に物を置くスペースが乏しく、ボウルも小ぶりで使い勝手に不満を募らせておられました。また、洗面所の鏡は殆んど使わないので不要となりフロアーキャビネットのみの設置となりました。
そこで、空席となったミラーキャビネットのセンターのポジションに縦面格子付の上げ下げ窓を設置しました。
先ず出窓を撤去した後、洗面所の間口丸っと持ち出しました。写真から観てとれる様に間口一杯のキャビネットで、ボウルの周囲には置く物を事欠くほどの十分過ぎるスペースがあり、とても使い易そうです。
(余りに使い勝手が良過ぎて顔がすり減ってしまうかも?)
キャビネット廻りの壁はキッチンパネル仕上げとなっているので、汚れやカビの心配も不要です。また、持ち出し外周部には全てポリスチレンフォームを入れているので断熱もバッチリ。
これで四季を通して洗面所に立つ苦痛が歓びへと変わるでしょう。
今回弊社担当者からの提案により、手を触れずに差し出すだけでセンサーが感知し自動吐水するタッチレス水栓を御採用頂き、使い勝手が良いと喜ばれていました。
しかしながら残念な事に、過ごされてきた時代の影響で
”水が出ている間は勿体なくて手を引っ込められない
⇒センサーが感知し続けて水が止まらない”
という新たなお悩みを抱えられた様です。