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クジラ🐳 になった アルミニウム

今回は、玄関引戸取替の事例をご紹介します。

 もうすぐ新年を迎えようかという時期に、こちらのお宅では急に玄関錠の調子が悪くなられたそうで、お電話を頂いたのが12月18日。お家を建てられてから相当な年月が経っているとの事で、使用頻度の多い玄関の場合、疲弊していてもやむを得ないところもあります。
 年末の慌ただしい中お客様にアポイントをとり、早速お宅にお邪魔しました。いくら忙しいとは言っても、お家の顔である玄関の不具合を放置して、年を越して頂く 何て塩対応は出来ませんものね。
 お宅に到着後ご挨拶を済ませてから、現状を確認させて頂きました。錠の不具合については取替でも対応可能と判断出来ました。ただ、主であるサッシそのものが疲れを隠し切れず、動きは重く、表面は塩が吹いたようになっていました。

 本来アルミニウムは強くて丈夫な素材ですが、長年使い続けていると腐食が起きる可能性があります。
 年数を経たアルミサッシを凝視したことがおありですか?白い粉を吹いたような斑点が出来ていたり、表面の塗装が浮き上がったり このような状態を腐食といいます。
 腐食に至るには、様々な要因が挙げられます。長年風雨にさらされて、表面にはホコリや細かい砂などが付着していきます。屋内外の気温差に伴ない生じる結露も素材を傷める要因ととなります。また、車の排ガスや塩分を含んだ潮風なども、素材に影響を及ぼします。これらの汚れを長期間野放しにしておくと、アルミニウムは様々な物質と化学反応を起こし、劣化が進んでいきます。
 完璧にという訳にはいきませんが、メンテナンスにより、ある程度の効果は見込むことが出来ます。
二液性塗料を用いた塗装や、腐食が生じた部分を削り取りヤスリをかけた上でサビ止め塗料を塗る などといったものです。これにより、素材の状態をある程度はキープすることが出来ます。
手間・ヒマ・愛情を注いでメンテナンスに励んでアルミニウムとの長い蜜月を過ごすか、諸行無常 と割り切って時の流れに委ねるかはお客様がどう判断されるかによります。

 今回は玄関錠取替でも不具合は解消できたのですが、サッシの疲弊度を考慮されて、本体取替も検討したいとのご意向でした。そこで、現在主流となっているカバー工法のリシェント玄関引戸をお勧めしました。工事が一日で済み、切った張ったが少ないなどの長所をご説明し、取替見積をさせて頂く事になりました。
 障子のデザインは、既設は千本格子と万本格子の中間位で格子が細くピッチも近いものでしたが、今回はどっしりと安定感のある縦通しです。上から押さえつけられるような感のあるランマはなくしてテッペンまで障子をズドンッ!ガラスは断熱性向上を図ってアルゴンガス入りのLow-EのPG仕様を選択。色は深みのある美しい赤色が特徴的なポートマホガニーといった製品スペックです。
 プレゼンテーションでは価格も含めた内容にご納得頂けました。
 その際に、今回の工事は補助金の対象となる事をご説明しました。子育てエコという名称で、三月末から申請受付が開始される予定です。ところが残念なことに、本工事での補助予定額は¥37,000で、申請受付は¥50,000なので申請下限額には及びません。しかし、打つ手なし という訳でもありません。補助率の高い窓リノベ2024という別の補助金で¥50,000以上の申請を同時にすれば、補助金がおりるという点を説明しました。その上で補助金の活用をお勧めしたところ、興味を示されて内窓の追加見積もご用命頂きました。
 内窓の件については、この事例の執筆時点において工事未着手の為、後日また御報告させて頂きます。

 クリスマスに発注した製品は1月11日早朝に入荷しました。翌日からは休むことなく働きづめとなるので、会社で一日休息して貰いました。12日工事に出発する際にはすっかり疲れて、さわやかな笑顔で旅立っていきまた。 ”お客様のおっしゃる事を、ちゃ~んと聞くんだぞ!” と、送り出しました。
 工事の際はお客様に一声かけてから、養生も含めた準備作業を行ないます。本作業では最初に障子を外すのですが、引戸の動きが重くなっていたそうです。今まで連れ添った枠と離れ離れになるのが辛いのでしょう。枠を外さないのがカバー工法 そうささやきながら断腸の思いで障子を外しました。外した障子を慰めるのに多少手間取りましたが、後工程は予定通り進み、1Dayリフォームの終了です。
 一足先に工事を済ませて新しくなった玄関に、お客様も喜ばれていたそうです。続きの内窓工事の際にまたお邪魔させて頂きます。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

付けも付けたり インプラス 一年間で288本

昨年多数取付けさせて頂いたインプラスのお話です。

 いや~、多い多いとは思っていましたが、指折り数えてみたところ、2023年一年間で288本ものインプラスを設置していました。一月当たり24本も取り付けていたことになります。これは、前年までの履歴を調べることなく2023住宅省エネキャンペーンの補助金活用に起因していて、申請受付前の1~2月を除けば月28本超と、30本目前の数字となります。
 一回の工事において取付けた本数も約5本で、小窓の場合は申請下限額の5万円をクリアするためには最低二本以上の設置が必要となり、史上最高の補助率のチャンスを活用して、せめて在室時間の長い部屋だけでも取付けておこうといった思惑から、本数が多くなったのではないでしょうか。

 また、一回目の工事後に間をおいてリピートされるお客様も少なくありませんでした。一回目は必要最低限の窓に設置対象を絞っていたところ、設置後の効果を実感されて、 ”未だ補助金は活用出来るか?” といったお問合せも頂きました。当然上限額の200万円までは申請可能である旨をお伝えして、二杯目のおかわりへと手をのばして頂きました。
 その他にも、2023年の補助金活用には至らなかったけれど、2024年も補助金が続くと案内して貰ったので、申請開始前の今のうちに、どの窓に付けるか検討しておきます という方や、とても満足していて知人にも勧めたら前向きに検討しているので、今度話を聞きに行って欲しい とおっしゃる方、とどめは既に
再度のおかわりを決断された方もいらっしゃいました。
 2023年と2024年とでは製品によって補助率は異なりますが、依然として過去にない高さの補助率であることに変わりはなく、最大限且つ有効に活用されることをお勧めします。
 自己負担いわゆる手出しは約半分ですが、断熱などの得られる効果は目減りすることなく100%で、高騰する電気代の抑制効果を考えれば、そう長くはない将来、実質負担ゼロとなります。補助金 活用しない手はないでしょう!

 こちらのお宅は以前からお付き合いさせて頂いている電気屋さんにご紹介して頂き、補助金を活用した内窓設置による断熱化をお勧めしたところ、大変興味を示されていました。早速、現調・見積・補助予定総額試算を済ませてプレゼンテーション、補助率の高さに驚かれて直ちにご用命となりました。
 今回のお宅では15箇所の外窓に、インプラスを取付けさせて頂きました。これは、2023年に弊社が一回の工事内に設置した本数の中では二番目に多く、一番多かったのは16本でした。これだけの数となると、ほぼほぼ家一棟全てが二重窓になったのではないでしょうか。
 流石に15箇所もの外窓が設置対象となると、必然的に家中全てを走破する事になり、現調にも相応の時間を必要とします。新築とは異なり、改修工事は現状・既存を把握する重責を負っていて、見落としは命取りとなる為、細心の注意を払って遂行します。
 一ヶ月半ほどの納期を経て入荷した製品は、工場でわずか一日の休息を取り、翌日お客様のお宅へと搬送されました。

 工事においては、15箇所の外窓のうち過半の八ヶ所のクレセントが内窓設置により操作に支障をきたす為、干渉しないものと取替えました。設置本数が多いので三人のパワープレイとし、半日強で無事完工しました。
 工事の際は、注意すべき作業や次の工事、会社からかかってくる即対応物件などで心にゆとりがないこともあるのですが、こちらのお宅ように窓から飛び込んでくるのどかな風景には心が癒され、いつしか平穏な自分を取り戻すことが出来ます。
 今回も、大変お世話になりました。内窓設置により、暖かい冬をお過ごし下さい。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

アパートのドア替えます

アパートにお住まいの方の生活を守るべく、玄関ドアを取替えました。

長きにわたりアパート居住者の暮らしを支えてきた玄関ドア。防犯・防火の為に孤軍奮闘してきましたが、どうやら力尽きてしまったようです。
 今回取替対象となったのは、御高齢の方がお住いのアパートの一室の玄関ドアです。お年を召されての一人暮らしということもあり、自室を外敵から守ってくれる玄関ドアの不具合には、どうしてもナーバスにならざるを得ません。

 既設のドアはTOSTEMさんのAEシリーズでした。気温の変化に強く高い断熱性能を持つハニカム構造を、表裏鋼板で優しくサンドイッチしたK4仕様のドアです。ちなみに、ハニカム構造とはハチの巣からヒントを得た六角形の格子状の断面で形成されていて、中空が故に軽量で、格子に直交する耐力は段ボールからも判るように大きいのですが、側面からの力への耐性はあいにく持ち合わせていません。学の無い私の見解はこれ位にして、話を先に進めましょう。何でぃ、今日はやけにあっさりじゃねぇか?正月のお屠蘇が残ってんじゃねぇのか❓残念ながら事例製作に追われっ放しで⤵。長い付き合いなんだから、その位 おサッシ してよ 江戸Boyさん❣
 ご依頼を頂いて早速現地に伺い、対象のドアを拝見しました。経年の為、既に扉を構成する自慢のハニカム構造が疲弊していて、鍵をかけていてもドア本体が歪んでいるので開きかけてしまいました。
 ドアそのものが消耗しきっているので、錠前などの部品交換では不具合事象は改善されません。この場合、枠は既設のまま本体だけ取替える手もあります。ただし、道は遠く険しいのです。
 ドア本体のみ取替える際の手順は以下の通りです。
 先ず、扉のエッジ形状と扉厚から捜査線上に浮上したAD・AEのうち、既設がAEシリーズであることを確認します。次に錠前の品番刻印・デッドボルトの形状・レバーハンドルの形状から、錠前仕様と製作期を判別します。続いて、ガラリ・ドアアイ・ドアサインの有無により、発注方法においてオンラインか注文書かの岐路に立たされます。さらには既存商品の採寸☛ドアWD・WH、ドア上下端からの丁番中心位置、ドア下端からのハンドル位置・補助上の中心位置の採寸、そしてALC・RC・木造の何れかの構造を選択し、デザイン・扉色を選んでようやく本体の発注にたどり着きました。

 いやぁ~長い道のりだったこと、自分を褒めてあげたい とフルマラソンを完走したアスリートのようなコメントが出てきました。
 いやいや未だ山の頂には届いていません。このケースでドアのみの取替対応とする場合の製品はライトドアですが、部品は全てオプション(既設部品使用が標準)なので、取替が必要な部品があれば、同時に発注する必要があります。
 既設商品の特定にミスは許されません。間違おうものなら即不良在庫となり、製品置場でひっそりと余生を過ごさせることになります。ここまでボリューミィーな業務をこなし、間違いのリスクを回避できたとしても、ドア本体のみの取替においてお支払い頂ける額は、かけてきた手間ひまとは不相応なものとなります。
 ドア本体が疲弊しきっている状況において、枠だけ無事というのは想像し難く、当然何らかの影響が及んでいるはずです。最初はドアが歪んでいる点を注視していましたが、ドアの歪みは枠との接点、いわゆる丁番や錠前のストライク部分において三次元のズレが生じさせていると考えられ、枠にもその影響が及んだ
為に枠そのものがねじれてしまっていました。以上の状況をふまえて、今回は丸ごと取替という選択となりました。
 ドアのみ取替えても不具合事象が改善されなければ、より多くの費用負担が生じる事にもなります。枠だけ取り残されるのは可哀そうですし、ドアと枠は一心同体、仲良く引退させてあげましょう。
 ということで丸ごと取替となりましたが、取付ける製品はリシェントアパートドアで、一昨年十一月位にデビューした製品ですが、残念なことに今までカタログやCRASFL上の積算でしかお会いしたことがなく、一目見たいと待ち焦がれてい

 安心して年を越したいという住人の方の願いを叶えるべく、製品入荷は12月26日、同日工場内において可能なプレ加工は全て済ませ、万全の体制で28日の工事に掛かりました。というのも、翌日は仕事納めの為に片付けや年始の準備などに追われるので、28日が年末最後の工事日となり、さらにもう一軒のお宅でリシェント玄関引戸の工事施工というダブルブッキングにならなくて良かったネ的なスケジュールとなっていました。
 そんな中、業務課に所属する迷キャメラマンは、自らの腕を磨く為に外額縁の施工を自ら申し出ていました。 ”えっ、何でそんなことまで知ってんの?” ってわたくしの情報網をなめてはなりませぬ。って、本当は単なる地獄耳なだけでした。いや~、常に邁進し続ける若人に拍手を送りたいです。失敗を恐れて立ち止まってしまえば、その人の成長はそこで止まってしまうでしょう。この若人のように、前を向いて新しいことに対してもためらうことなくチャレンジしていれば、多少の失敗も糧となり、その成長の度合いは計り知れないでしょう。
 そして、この若人を指導するのは、弊社の一枚看板である一級ガラス施工技能士の資格を有する業務課リーダーです。口数は少ないのですが、ハートに秘めたる熱い想いで若人の成長を陰ながら見守っています。
 戸建とアパートの違いはあってもリシェントの名が示す通りに同じくカバー工法で、玄関引戸や玄関・勝手口ドアなど数多くのお宅での施工経験の賜物で、いつも同様無事1Dayリフォームを全うすることが出来ました。
 新しい玄関ドアの取替が済み、”これで安心してお正月を迎えることが出来ます。!” と、住人の方もとても喜ばれていました。
 こちらこそ、大変お世話になりました。何か御座いましたらまたお声掛け下さい。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

🎼辛子色の尺追いながら 読み込んだ枠の見込 足りないと知りながら ふかし枠使ったぁ 窓にインプラス

内窓に魅了されたお客様のお話です。

 こちらのお宅には、昨年末に受付が締め切られた2023年住宅省エネキャンペーンが始まる前からお世話になっていました。2021年12月にお声を掛けて頂き、翌2022年1月に浴室の窓に一つ目の内窓を取付けさせて頂きました。
 この工事に合わせて、浴室の窓には目隠し可動ルーバーを新たに設置して網戸も新調し、トイレの小窓二箇所には天井付けのブラインドを取付け、キッチンにおいてはレンジフード・シロッコファン・ベントキャップの取替も同時に施工させて頂きました。

 年は明けて昨年2023年2月にお声掛けを頂き、ご要望を拝聴すべくお宅へお邪魔しました。
 一年前に取付けさせて頂いたインプラスのおかげで、入浴時浴室に入る際に苦痛だった ヒヤッ と感じることがなくなり、快適なバスタイムとなったそうです。インプラスの実力を垣間見た といったところでしょうか?
 未だ申請受付開始前にも関わらず、窓リノベ補助金の件は既にご存知で、在室時間の長い居室の二つの窓にも補助金を活用してインプラスを取付けたいというご依頼でした。知らぬ間にインプラスにハート💘を射抜かれてしまわれたかのようです。
 この時点でインプラスの納期は既に通常とは比べようのないものとなっていましたが、申請受付開始前に補助金が上限に達するはずもなく、安心して発注することが出来ました。流石に通常納期のN+5日という訳にはいきませんが、4月20日過ぎには入荷する旨をお伝えし、工事でお伺いする日時については、改めてご連絡させて頂くことにしました。
 今回は他のご依頼も賜っておりまして、キッチン北面の窓へのブラインドの取付けと、4mm型板ガラス四枚の取替でした。ブラインド設置では補助金はおりないので納期も通常通り入荷するので、在庫のガラス取替はブラインドの入荷日を待ち、一足早い3月に済ませました。

 それから一月半ほど経って、お待ちかねのキャラメルウッドに身を染めたインプラスがようやく入荷し、休む間もなく会社を背負向けてお客様の下へと巣立っていきました。嫁いでいく娘の姿をじっと見つめながら涙ぐむ、新婦の父の心境です。 って、ナニふざけた事ぬかしてやがんでぃ!事例作りで脳ミソいかれちまったんじゃねぇか? 身を案じて下さり、かたじけのうござる 江戸Boy殿。単に製作が捗らず煮つまっておりまする どうか おサッシ 下さいまし。
 という訳で、製品入荷後は長らくお待ち頂いたお客様宅に速やかに駆けつけ、お客様へのご挨拶を済ませると、始業前の段取を整え、確認作業を怠ることなく工事を行ない、片付・清掃・お客様への説明及びご挨拶を経てお客様のお宅を後にしました。

 今回の工事は二回目の内窓設置=一杯目のおかわりだったのですが、設置後の効果にとても満足されていて、翌5月に訪問させて頂いた際に、ブラインドを取付けさせて頂いたトイレへの内窓設置をご用命して頂きました。
 流石に5月の時点のインプラスの納期は、通常納期に比べれば天文学的なものとなっていましたが、御了解して頂き、昨年8月24日に二枚のガラス取替と共に(二杯目のおかわり)工事を済ませております。
 納期が掛かり8月となってしまった内窓設置ですが、そのおかげで気持ちeキャンペーンへの応募資格をゲット出来ました。通常は10月以降の工事が対象ですが、インプラスだけは事情により8・9月工事分もOKという訳で、担当者が応募を勧めてアンケートに答えて頂き、12月25日のクリスマスに応募を済ませました。アンケートの最後に有難いお言葉を頂きましたのでご紹介します。
 大変温かくなり確実に快適になりました。他の箇所も又、是非お願いしたいと思います。満足しております。
 いや~、この事例を読んだ時の担当営業の顔が思い浮かびます。ハンカチ準備しとかなきゃ!足りないか?足りなきゃ給湯室の洗い桶を使っちゃえ❣
 今回も大変お世話になりました。またのご用命(三杯目のおかわり)お待ちしております。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

ひき肉いです!

今回は、玄関引戸の調整依頼が転じて、本体丸ごと取替となった事例のご紹介です。

 ”玄関引戸がキイキイ音がして調子が悪く、鍵も掛かりにくくなったから見に来て欲しい” そんなエマージェンシーコールを頂いたのは、昨年11月17日の11時55分、世間一般で云うところの お昼時 で、フライング気味のかたであれば既に飲食店に入り注文を済ませ、割箸を準備しながらお茶の入った湯呑を口にしつつ、目の前のテーブルに提供されるランチを首を長くして待っている頃でした🦒
 この12時前の時間帯は、私も担当させて頂いている積算・受発注・売上管理業務を一手に担うLIXILさんのCRASFLオペレーターにとって、時には魔の刻に変わります。発注業務においてはお昼12時を境にその前後で発注日が一日変わってしまうからです。当然 ”急いでいたので間違えました” などという言い訳は、口答えにしかならないので、オペレーター各員の顔には余裕のかけらも見られず、新築一棟分の発注ともなれば、テンパりまくりの心境です。心優しき営業課の皆様におかれましては、2024年の発注業務、心穏やかな入力をさせて頂けますよう、オペレーターを代表してお願い申し上げます。
 ”オイオイ、そんなことまで書いちまっていいのか?それなりの覚悟はできてるんだろうなぁ!” NonNon 心配には及びませんヨ 江戸Boyさん ジェントルマンの皆様方は ちゃ~んと おサッシ して下さってますから❣

 こちらのお宅には以前からお世話になっておりまして、過去の履歴を調べたところ、二年前の2021年、偶然にも同じ11月17日に同様の調整依頼のお電話を頂いておりました。流石にお電話を頂いた時間まではデータに残していないのですが、同じ女性社員が電話応対をしていました。調整対応も今回同様、同じ営業担当者が即日に済ませたという点まで酷似していて、何か運命感じちゃう事例の幕開けとなりました。
 担当者の話によると、玄関引戸の調整はこの二回にとどまらず、何度も調整のために足を運んでいたようです。ご依頼のお電話を頂く度に訪問し、調整を済ませると、 ”いつも良くして貰っている” と、大変喜ばれていたそうです。
 玄関の不具合は外出に支障をきたすので、即対の優先度が高く、スケジュールに割り込ませてスクランブル訪問に至る事例です。ですから、本体や部品の疲弊度や構造躯体の健全度、製品の製造年数などを総合的にみた上で、部品交換に留めるべきか、本体丸ごと取替を勧めるべきかを十分考慮し、判断した内容で提案させて頂きます。勿論予算あっての事ですので、毎回甘受して頂ける訳ではないのですが、少なくとも現在置かれている状況だけはご理解して頂ける様に努めています。その場しのぎの調整や部品交換では時間稼ぎにしかならず、不具合事象再発時にご不便な思いをされるのは、お客様ご本人なので...。
 こちらのお宅でも調整の度に提案させて頂いてきたのですが、残念なことに取替には至りませんでした。
 玄関引戸の場合、一般家庭においても居住者全員が使用するので、開閉頻度は高く、屋外に面して設置されているので天日にさらされ雨風に打たれるなど過酷な労働条件の下、不平不満を口にすることなく、長年じっと働きづくめです。
 こちらのお客様は地元で世話役を務められていらっしゃるので、家族以外のさらに多くの方が出入りされる為、労働条件は過酷さを増します。

 弊社にお電話を頂いた際以外にも、玄関引戸は悲鳴を上げていたようです。そんな時、地場の集まりの訪問客の中に ”我 腕に自信アリ” 的な方がいらしっやったそうで、 ”私がみてあげよう” と自ら手を挙げられて調整されたそうで、また調子が悪くなって残念、と、有難いエピソードとして披露されていました。
 でも、実際に調整具合をよく見てみると、(お客様にはお伝えしませんでしたが)好ましい調整とは言い難いものでした。伊達にマド専門店と称している訳ではありません。豊富な知識・豊かな経験・確かな技術あってこそのマド専門店、マドのことは、マド専門店にご用命下さい。チョットかじった程度の知識や技術で手を加えたが故に、短命に終わってしまう事だってありますので。
 今回も即日調整を済ませましたが、これまでとは異なり、お客様にはこの調整により急場はしのぐことが出来るが長続きはしない旨を、時間をかけて詳しく説明した上で、本体丸ごと取替をお勧めしました。
 少しお時間を頂き、見積書と共にLIXILさんのかんたん合成アプリを使って取替後のイメージを確認して頂きました。納まり的にハツリを伴う取替工事は好ましくないので、リシェント玄関引戸一択です。ランマを無くして開口髙目一杯の障子にして、解き放たれた玄関に生まれ変わります。縦通しのデザインはどっしり
とした安定感と、縦に長く伸びた格子からスマートさが感じられて、取替前の玄関とはガラッと変わりました。

 当初は12月18~20日頃に工事を予定していたのですが、天候が思わしくなく、お客様も体調を崩されてしまったので、日延べする事になりました。年末の為スケジュールの調整が大変でしたが、気持ちeキャンペーンに応募して頂き、気持ちeグッズを手にして頂く為に、12月28日取替工事を行ない、無事1Dayリフォームを完遂することが出来ました。
 残念なことにビフォーアフターの二枚の写真しか撮影されていなかった為、年末の多忙な中、担当者に施工後の写真撮影を懇願しました。忙しい予定の合間を縫って訪問したところ、既にご来客があったようで、見た目は勿論のこと使い勝手が良くなった玄関引戸にとても満足されていたそうです。
 今回もまた、大変お世話になりました。新しくなった玄関引戸、長く愛してあげて下さい。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。