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お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン41

10月19日(月)
通路のアプローチ隣接部とガレージ北面は、金曜日のコンクリート打設から数日を経て、水がだいぶん抜けています。
温湿度条件にもよるのでしょうが、一般的にコンクリートの強度が出るには一週間程度必要とされていて、このように車を乗り入れない軽歩行ゾーンなら、あまり養生期間を長くとりませんが、車を乗り入れる場合は最低一週間はお待ち頂くようにお願いしています。
美味いもんを食べたければ、少々待ってお腹を空かさなきゃネ!

打設後のコンクリートの有給休暇中、職人さんは次の打Conゾーンの段取を進めています。
ようやく涼しくなってきたので、お施主様の御了解を頂き、朝一番電気屋さんにエアコンの室外機を外して貰いました。
この部分の下地調整と転圧は今まで出来ませんでしたから。
下の写真では、花壇の化粧ブロックとピンコロの目地が、綺麗に整えられています。
そして今日も皆勤賞の名バイプレーヤーである鉄筋キャップが、画面右端で泣かせる迷演技を披露しています。
いよいよ明日はこのゾーンの打Conです。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン40

10月16日(金)
通路・ガレージ北面では昨日の予告先発通り、コンクートを打設しました。と云っても、通路部分は日本列島のように距離があるので、伸縮目地で縁を切り、ガレージとカーポートの部分を除いての打設です。

一昨日この世に生を受けた乱形石は、息苦しかったカラーコーンの管理下を離れ、水を得た魚のように生き生きとしています。
独立門柱背面の色からも”生コン 今打ったドォ~!”感が溢れています。

三枚目の拡大写真では、コンクリートブロックや縁石との取合い部分に面取を施してあるのがお判り頂けますか?
コンクリートは水分が抜けて乾燥収縮した後、こういった取合い部が開いてき易いので、目立たないように面を取っています。
昔よくTVで”料理は愛情!”という決まり文句を耳にしましたが、料理に限らず、自分の仕事に愛情を注ぎ込み、ひと手間もふた手間も掛けることを惜しまない職人魂は、やはり賞賛に値します。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン39

10月15日(木)
昨日、熟練工である左官さんの御父上の手に操られた乱形石達は、その周囲をカラーコーンにガードされながらも、見事なハーモニーを奏で始めています。
先に施工が終わり、この後に手掛けられていく、化粧砂利洗い出し仕上げ・コンクリートなど周りが徐々に仕上がっていくのを、心待ちにしているかのようです。
乱形石自体、形がまちまちで色合いもそれぞれ異なり、石の配置も唯一無二で、それだけでも十分に趣深いのですが、周囲の異なる仕上げと相まって、さらに重ねた音に奥行や深みが加わりコラボっていきます。

通路部分と一緒にコンクリートを打設するガレージ北面では、ワイヤーメッシュが敷設してあります。
奥の段差を付ける位置には縁石が据えられ、サイコロブロックが間配りされ、ガレージ手前のラインに止め枠を設けてあります。
右手前に打ち込んだ鉄筋にはお約束の鉄筋キャップがかぶせてあり、カラーコーンを使って仕切ってあります。
明日は朝からコンクリート打設なので、前日である今日はいつも通りその段取に追われる左官さんでした。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン38

10月14日(水)
皆様、大変長らくお待たせしました。
いよいよ主役の登場です、石 貼っちゃいますよ!
施工して頂くのは、熟練工である左官さんのパパです。
この方も息子様同様、いつもニコニコ笑顔を絶やすことなく言葉少なな職人様です。
少しお年を召されていて、工事初期の猛暑の際に体調を崩されたことがありました。
その際には日陰で静養して頂き、正午頃に帰路に就かれたので、御自宅まで車の後ろをついて行き、無事御帰宅を見届けました。
”まだまだ若いもんには負けられねぇ!”と、今日は腕によりをかけて石貼りに励まれています。

師である御父上にアプローチの石貼りを任せて、写真下では通路部分の下地調整を行なっています。
実を言いますと、この前日お施主様から会食のお招きにあずかり、お施主様ご夫妻と左官さんの四人で豪華な晩餐を共にしました。
大好物のワサビをテンコ盛りで頂き、感無量の一瞬を堪能しました。
一次会の後に、左官さんが体調不良で帰宅されたので心配したのですが、翌日無事現場に入られていて、元気そうな顔を見てホッとしました。
私はと云うと、23時過ぎに二次会会場から自宅まで送って頂き、少しだけワインを飲んで就寝しました。
ハンドルキーパーの奥様、本当に有難う御座いました。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン37

10月13日(火)
今日は、アプローチに隣接する車乗入れゾーン(コンクリート仕上げ)をランマ(Rammer:突き固めるという英語が語源の締固め機)を使って転圧しています。
と、文字にするのは簡単なのですが、写真でお判りのように面積がハンパないです。
まるで広い荒野を開拓でもしているかの如く、ちょっとやそっとやっても先が見えないって感じです。
そして特にお施主様が、後々の沈下を危惧されていたので、不安を払拭する為には普段にも増して手抜き出来ません。
もっとも、この職人さんの辞書の中から手抜きという文言を発見するのは不可能でしょうが。

下の写真では、先日テラスに設置した照明器具の回路を、電気屋さんに分岐して貰っています。
センサー付き一台を含めた五台の軒下シーリングを設置したのですが、お施主様の御要望でセンサー付き一台の回路を分けて貰っています。
結構広範囲を賄ってくれる器具で、普段はセンサー付き一台だけで充分という理由でした。
こちらの職人さんもお行儀良く、脚立の下には毛布を敷き込んで養生して貰っています。
一つは”既に仕上がっているお施主様の物”というのがあり、もう一方では”他の職人さんが手掛けた仕事を汚したくない”という職人さん同士のリスペクトもあるようです。
これからの時代気遣いの出来る職人さんしか生き残っていけないようです。