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お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン44

10月22日(木)
昨日洗い出されて”鮮烈なピンク”の興奮冷めやらぬ表情を露呈した化粧砂利は、一転して水分が抜け、落ち着いた表情を取り戻しつつあります。
見てお判りのように、水分を含んだ時と抜けた時とで表情を変える二面性は、血液型で云うところのAB型でしょうか?
昨日のような、眼に飛び込んでくるピンクもたまには良いのですが、いつもだと何となく疲れてしまって、今朝のように淡い・はかない感じの方が、優しく落ち着く気がするのは私だけでしょうか?

ガレージ隣のカーポートではコンクリート打設の準備が整い、一輪車によってコンクリートが運ばれていきます。
レベル確認用の鉄筋がお供のキャップを従え、各所に潜んでいます。
サイコロは一輪車の移動を妨げるので、コンクリートを広げる直前に敷き込むエリアを拡げていくます。
トンボはコンクリートのエリアがもう少し広がる迄、舞台袖で出番待ちです。

打設が終わり、左官さんの愛情詰まったのコテで、しこたま”ウリウリ”されたコンクリートは、カラーコーンに見守られながら、軽い眠気を覚えしばしの休息につきます。
これから長い間、お施主様の足となる愛車を支えるコンクリート、一週間ほどゆっくりとお休みなさい。
Good Night!

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン43

10月21日(水)
”ナニィ?俺を差し置いて乱形石が主役だってっ~!”と言わんばかりにアプローチに参上したのは、最強タッグの一翼を担う”化粧砂利”です。
十日前に打ったベースの上に、食べきれないくらい大量の、そして大粒のキャビアならぬ化粧砂利がミキサーから放たれ、一輪車を降りてコテで広げられ・均され・なでられていきます。
施工開始の朝の時点では疑念の余地なくグロい画像です。

”アラッ不思議!”と何処かの通販ではないですが、どうしたのというくらい夕方の光景は激変しています。
水を含んでいる時と抜けた時とで、雰囲気が変わるのですが、今は未だ洗い出しから間もないのでウェッティーな濃い色合いが映えます。
先ほどまで覆い隠していたベールを払い去り、その麗しい容姿を惜しみなく披露しています。
想像を超えるほど大量の水を使って洗い出すので、周囲をマスカーで養生しています。

化粧砂利がサナギから蝶へと羽化している最中も、現場は進撃を続けています。
ガレージ隣のカーポートでは、次のコンクリート打設に備えて、ワイヤーメッシュが敷き込まれています。
いやぁー、どうしても真ん中の写真に、釘付けになっちゃいます。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン42

10月20日(火)
通路では、レミコン車で颯爽とリングに入場した生コンが、左官さんをロープに詰め寄り闘いを挑んでいます。
上の写真は暴れ狂う生コンを冷静に、そしてあざ笑うかのように見つめながら、一つ軽いステップを踏んでいなしている、そんなハリウッド全盛期のミュージカル映画の1シーンのようなベストショットです。
この日は一目でわかるように、一輪車を使っての打コンで、手前に見えるのは乗り入れの際に用いた道板です。
イヤァ~ それにしても Good Job!

コンクリートは、レミコン車から吐出されると、間配りされながら場所に応じて様々な道具で広げ・均されていきます。
一枚目のゴンドハンドが手にしている”とんぼ”もその一つです。
打設日は引き揚げるまでの間、何度も愛情を注ぎ続けるのですが、その合間を縫って大事な道具を綺麗に洗い、手入れをしています。
写真下にはホースが写っていますが、闘い終えた道具たちの労をねぎらいながら、手入れに余念のない左官さんの一コマです。
良い職人さんは道具を大切にします。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン41

10月19日(月)
通路のアプローチ隣接部とガレージ北面は、金曜日のコンクリート打設から数日を経て、水がだいぶん抜けています。
温湿度条件にもよるのでしょうが、一般的にコンクリートの強度が出るには一週間程度必要とされていて、このように車を乗り入れない軽歩行ゾーンなら、あまり養生期間を長くとりませんが、車を乗り入れる場合は最低一週間はお待ち頂くようにお願いしています。
美味いもんを食べたければ、少々待ってお腹を空かさなきゃネ!

打設後のコンクリートの有給休暇中、職人さんは次の打Conゾーンの段取を進めています。
ようやく涼しくなってきたので、お施主様の御了解を頂き、朝一番電気屋さんにエアコンの室外機を外して貰いました。
この部分の下地調整と転圧は今まで出来ませんでしたから。
下の写真では、花壇の化粧ブロックとピンコロの目地が、綺麗に整えられています。
そして今日も皆勤賞の名バイプレーヤーである鉄筋キャップが、画面右端で泣かせる迷演技を披露しています。
いよいよ明日はこのゾーンの打Conです。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン40

10月16日(金)
通路・ガレージ北面では昨日の予告先発通り、コンクートを打設しました。と云っても、通路部分は日本列島のように距離があるので、伸縮目地で縁を切り、ガレージとカーポートの部分を除いての打設です。

一昨日この世に生を受けた乱形石は、息苦しかったカラーコーンの管理下を離れ、水を得た魚のように生き生きとしています。
独立門柱背面の色からも”生コン 今打ったドォ~!”感が溢れています。

三枚目の拡大写真では、コンクリートブロックや縁石との取合い部分に面取を施してあるのがお判り頂けますか?
コンクリートは水分が抜けて乾燥収縮した後、こういった取合い部が開いてき易いので、目立たないように面を取っています。
昔よくTVで”料理は愛情!”という決まり文句を耳にしましたが、料理に限らず、自分の仕事に愛情を注ぎ込み、ひと手間もふた手間も掛けることを惜しまない職人魂は、やはり賞賛に値します。