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スケールあてて墨付けて 道孔開けて筋差して CB積んで目地詰めて フェンスを建てれば 遮蔽完了

念願のフェンス設置に向けて一歩前進 といった事例をご紹介します。



 こちらのお客様、以前ご来店されてフェンス設置のご相談を受けたことがありました。詳しくご意向を伺い、お見積書を作成しご提案させて頂いたのですが、じっくりと検討されたいとのことでした。それから二年程の月日が流れた今年三月中旬、再度お店まで足を運んで頂きました。今回はカーポートの設置を検討されているとの事で、先ずは見積のご依頼を賜りました。
 よほど特殊なご要望の場合を除き、製品自体の見積作成は可能ではあります。ですが、住宅や設備・電線・配管など設置の障害となるものがないか、現地特有の状況も含めて確認した上で、設置可能なプランをご提案させて頂きます。つまり、ご提案前の現調は必須なのです。





 ということで、現地に赴きご希望の設置位置や対象となる車の情報、大きさなどを伺います。その上で、既に気になられている製品があればお伺いします。その後、障害物など無いかどうか精査した上でお宅を後にします。
 カーポートの方はお客様の中で既に構想がまとまっていたので、プラン決定までの過程はスムーズでした。
 はい、ここで重大な事に気付きました。本日の事例紹介のメインはCB増積みとフェンスでした。ご来店時のご相談はカーポートだったのですが、二年前のフェンスへの想いは続いていたのです。
 ご希望されたのは目かくしフェンスです。写真からもお判り頂けるようにクリークを挟んだ向こう岸から、こちらの挙動は丸見えです。バーベキューしてるとこでも見られようものなら、”今誰が肉頬張った” とか ”もっと野菜も食べないと!” など実況生中継が聞こえてきそうです。プライバシー保護の観点から、目かくしフェンス設置を希望されていました。





 全てを覆い隠すためには、高い位置にフェンスを設置しなければなりません。しかし、今回は地盤面に対して境界ブロックが少し低いようです。そこで、フェンス施工に先がけて150mmのブロックを二段増積みしました。ここで登場したのは、エクステリアの達人 ことクマのぷぅ😾さん です。カーポート設置から二週間ぶりにこの現場に姿を現し、差し筋アンカーでブロックを増積みしちゃいました。ブロックを積みつつ、通りを睨む達人 様になっています。とうとう左官業にまで手を出しちゃいますか?
 そして、CB増積みが終わると本業であるフェンス工事です。CB二段増積みでCB天端がGL+500mm弱まで高くなったので、フェンス本体は1,000mmとなりました。写真からもお判りの様に、首から下の所作については目線をある程度カット出来ています。どこまでの高さで留めるか難しい所もありますので、初期の計画段階で綿密なシミュレーションを行なう必要があります。
 今回は、担当者がしっかりとそのサポート役に徹したようです。グッジョブ👍です。


 この事例には続きがありまして、お客様の二年越しのフェンスへの想いは、この目かくしに留まるものではなかったのです。
 この事例製作でPCの前で苦悶している頃、エクステリアの達人は匠の技を遺憾なく発揮していたのです。えっ どんなフェンスだったかって?それはまた後日のお楽しみにとっておきましょう。ちょっとだけ、勿体ぶらせて下さい。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

🌀内窓 ときどき キッチン ところによりフェンス建てちゃいました

昨年二度の補助金を活用した内窓設置に続き、今回はフェンスの取替です。



 こちらのお宅では、昨年6月と12月の二度にわたり合計23ヶ所ものマドに、内窓を設置させて頂きました。それ以外にも、6月の工事では勝手口を真空ガラスに取替え、11月には浴室の床に防滑シートを張り、12月キッチンではビルトインタイプのIHクッキンングヒーターと食器洗い乾燥機も取替させて頂きました。
 その工事の際にお客様は、強風時のフェンスについて危惧されていました。今回心配されていたフェンスについてお声掛けして頂いたのは5月初旬で、台風シーズン前に安全安心をご所望なされていました。サッシのみならず、建物の事から外構工事、不動産に至るまで、何でもやります柳川サッシ販売です。💪
 既設フェンスは和風竹垣フェンスで、浴室の窓と植栽を囲うような形でL字型の配置となっていました。フェンスは1,800mmと高尺で、GLからフェエンス天端までは2,200mmまで達し、これ程の高さともなれば風の影響も気になってしまいます。






 そもそもフェンス設置が、境界を明示したり、敷地外からの侵入防止などの目的であれば、遮蔽度が低い目の粗いデザインも選択出来ます。目が粗ければ風も抜けるので、耐風圧性も低くて済みます。逆に、プライバシーを守るために遮蔽度の高いデザインを選べば、それに応じて受ける風圧は増します。
 既設フェンスは、竹は横流しで、竹の両側を尺5寸から2尺程度のピッチで立子で挟み込んでいます。立子はブロックに埋け込んではあるものの、径は見た目にも大きいとは言えません。天端も笠木的な物でつながれていないようなので、強度的に疑問符が付くのも納得がいきます。心配なので今度はアルミでとのご要望です。
 当初、浴室マドの遮蔽としては目隠し可動ルーバーも検討されたのですが、ファイナルオーダーはフェンスという事になりました。
 取替の提案に当たっては耐風圧性を確保し、安全安心ゲットが命題となります。





 新設するフェンスは、4,000+2,000mm L字型の配置となります。柱ピッチは2m以下の場合34m/sですが耐風圧性を重視し、1m以下として42m/sにアップグレードです。本体のデザインは、竹が横流しだったので横型で、スリットではなく遮蔽度の高いルーバータイプの中からYL3型をチョイス。
 高さは既設同様1,800mmとなるので、多段柱を使用します。柱の大きさも60mm角と大きくなり、ブロック上への施工が出来なくなり、独立基礎に埋け込みます。
 いやいや、未だこれだけでは心配です。そこでL字型のコーナー部分が開くのを防ぐ為に、天端をLアングルでつなぎました。二面に建った二本の柱頭を、Lアングルでつないで三角形を作る事により、コーナーの角度を保持します。三角形は強し。
 さらなる安全安心を求めて、端部には筋違いを入れてフェンスをガッチリサポートします。チョット通行の妨げにはなりますが、安全には変えられません。


 この高尺目隠しフェンス以外にも、境界明示と防犯を兼ねて高さ1,000mmのアルミ形材フェンスを新設しました。こちらは遮蔽を意図してのものではないので、約60mmピッチの縦格子TR3型をセレクトされました。
 工事は5月23・24日に行われ、エクステリア工事なら言わずもがな 🐻クマのプーさん ことエクステリアの達人が両日ともに腕をふるってくれました。
 実を云うと、この事例もっと早くにご紹介する予定でした。ところが、工事後達人の口から衝撃的な事実が語られたのです。”カメラが見当たらない” 困ったことになりました。二現場続けてお客様から事例紹介の許可を頂いており、撮影された画像はカメラと共に何処へ?警察に捜索願を出そうか迷っていた矢先に、カメラが見つかったとの吉報が入り、胸をなでおろして事例製作に当たっています。今回もご紹介させて頂いたように、エクステリア工事もガンガンやっておりますので、ご検討の際は是非お声掛け下さい。より身近に感じて頂けるよう、イメージパースでお手伝いさせて頂くケースもあります。
 本格的な台風シーズン到来を前にして、早くも万全の体制を整えることが出来て、お客様の顔からも安堵の表情が伺えました。これからは、台風発生の報に怯える必要はなくなりましたよ。
 今回も大変お世話になりました。また何かございましたらご連絡ください。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

大事な愛車を守ってあげたい 長く乗るならカーポート 🚙

エクステリアもお任せ下さい。今回はカーポート設置工事をご紹介します。



 時空に歪みが生じているのかと思わせる程、休日の時間は瞬く間に過ぎゆき、気が付けばゴールデンウィーク後半の二日目。家族とお出かけの方、お一人で趣味に没頭されている方、お家でまったりとくつろがれている方。様々なシチュエーションで、楽しい瞬間を過ごされていることでしょう。
 が、悲しい事に施工事例製作者に休息は与えられません。G.W.のみならず、盆に正月もパソコンとにらめっこ。🎃ハロウィンだ 🎅クリスマスだ などとうかれている暇は無いのです。特に三月末から四月にかけて、二週間分あった事例の貯金を食いつぶしてしまい...。とうとう借金生活に突入し、気付けば投稿前日に事例を間に合わせるという有様です。”休めばいいじゃん❕” 同僚からの有難い言葉です。いやいや、休んでなんかいられません。何故❓ って、そこに写真とネタがある限り、事例を作り続けます。 って、著名な登山家が ”そこに山があるから” 的に語るかのような感じでしたが、そこは一つ おサッシ 下さい。





 さて、脈絡のない本文で尺を稼げたところで本題に入ります。
 三月後半にお客様からお電話を頂きました。こちらのお宅では、四年ほど前にリシェント勝手口ドアの工事でお世話になっていました。今回のご用件は、ご自宅ではなくお嬢様のお宅についてでした。カーポートの設置を検討されているとの事で、ご住所と連絡先をお伺いし、日時を調整の上、お宅を訪問させて頂きました。
 先ずは詳しくご要望をお伺いしました。車の台数としては二台用で、配置としてはアプローチの右手です。カーポートの設置後に土間コンクリートを打設される予定で、仕上りのレベルから10cmほど下げて整地されていました。先に打Conされていると、無駄にハツリ作業が生じ、ハツリ飛ばした柱脚部は補修に留まるので、そこだけ見た目が変わります。将来的にカーポート設置と打Conを視野に入れられている場合は、当面砂利敷設などで凌がれた方が良いでしょう。





 カーポートには製品ごとに規格サイズが設けられています。車の大きさも多様ですから、車の台数毎に、車の大きさに合うように、一定の寸法ごとに刻んだラインナップです。製品によっては、普通車だけではなく軽自動車を想定してサイズが揃えてあります。
 駐車スペースの計画上は、2.5mW×5mL程度を一台の目安とします。敷地の形状や建物の用途などの要因により、軽自動車限定を明示の上、専用スペースとされる場合もあります。これはあくまでも車を停めるスペースなので、カーポートのように柱が建つ場合は、その分余計にスペースを欲します。
 製品に関しては、未だ決めかねておいででした。こういう場合、弊社では迷うことなく折版カーポートをお勧めしています。ちなみに折板と表記されている事が多いのですが、金属板を折り曲げ加工した屋根材は折版だと教わったため、この表記としています。ググってみたら折半表記もありましたが、流石に割り勘は如何かと...。
 折板カーポートをお勧めする理由は、薄くて軽量の金属板を折り曲げ加工して強度が高めてあり、台風などの強風時にも安心です。
 よく台風シーズンに、屋根材が飛んだから と補修のご依頼を頂きます。しかし、フレームでもたせているポリカーボネート板とは異なり、フックボルトで締め付けているので心配無用。ですから、折版が飛んだから補修して というお電話を受けた記憶はありません。
 また、遮光タイプのスチール折版なら真夏でも熱がこもることはありません。勿論、夏の陽射しを受けて屋根材は熱くなっていますが、ポリカの様な採光タイプの屋根材とは異なり、光は通しません。光を通せば一部は熱に変わるので、必然カーポートに停めている車中も高温になります。
 以上の事由により、折版カーポートがイチ押しで、今回もご提案の結果、カーポートSWをご採用頂きました。間口的には約6mでも納まりましたが、隣地境界側に沿って設備配管が通っており、これを避ける為に1サイズ落として約5.5mとしました。長さの方も、約6mでも納まりましたが、車の大きさから約5.5mとしました。
 建物が淡い色なので、少し引き締める感じで製品カラーはオータムブラウン、折版カラーはブラウンです。工事完了後のファザードはなかなかイイ感じですよね。


 施工で腕を振るったのは、よくご覧になられているごひいきの方ならご存知の クマのプーさん こと エクステリアの達人 です。施工当日は雨が少しパラついて、工事の進捗状況が気になりましたが、そこは達人 心配無用でした。雨樋を除き、キッチリ二日で工事を済ませ、別途工事の土間コンクリート打設に舞台を譲ります。それから三日後に打Con・養生期間を経て雨樋を付けると、ようやく工事終了です。これから先、お客様の愛車を陽射し・雨・風から守ってくれるカーポートの完成です。
 今回も大変お世話になりました。エクステリア同様、マド専門店ですのでそちらの方も宜しくお願いします。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

テラス ベランダ バルコニー どれになさいますか? じゃあ テラスを一つ

今回は、お縁に面してテラスを設置した際のお話です。

 こちらのお宅、ご立派なお縁に面して優雅なお庭 一瞬にして目を奪われてしまいます。今回は、このラグジュアリースペースにテラスを設置されたいと伺い、早速お宅を訪ねてお話をお伺いしました。
 先ずは、テラスを設置される目的について尋ねてみました。私見ではありますが、テラスと云うと何となくオシャレな感じがします。春の柔らかい陽射しの下、ティーカップを片手にロッキングチェアーでくつろぐ 何てシーンを想像するのは私だけでしょうか?
 こちらのお宅での一つ目の目的は、雨に濡れることなくお縁の前を通って敷地奥へと移動されたいとの事でした。敷地内を移動するのに傘が必要というのは確かに不便です。

 もう一つの目的は、直射日光を遮りたいというものでした。テラスを設置される前までは、内障子で対処されていたそうです。しかし、障子を閉めてしまうとどうしても部屋が暗くなってしまいます。光を遮りながらも明りは採り入れたい というご意向で、テラス設置をご希望されていました。
 単に雨を凌ぐ目的であれば、テラスの出幅は4尺程度でも良いのでしょうが、遮光目的となるとそうはいきません。南中高度が80度近い夏至ならともかく、30度近い冬至の場合は陽射しが部屋奥まで入り込みます。陽射しを遮る為にはテラスの出幅を大きくする必要が生じます。

 一通りご要望をお伺いしたら、次はお勧めする製品です。今回はテラスVSをご提案しました。こちらの製品は耐風圧強度風速46m/sと圧倒的な強さを誇示しています。台風の度に心配しなくても済むんです。また屋根を支えるフレームピッチですが、一般的なテラスが910・1,000mmなのに対して540mmと近くしてあります。風によってパネルが抜けてフレームだけ残っているのをよく見かけますが、これだけ近いピッチなら安心です。また、パネルの厚みも一般的な1.8mmに比べて2.3mmと大盤振る舞いです。当然、耐積雪強度は一般地域用でも30cmと一般テラスの1.5倍となっています。
 その実力は意匠性にも及んでいます。一般的なテラスには屋根材の長手方向を支えるフレームを補助する為に、短手方向に野縁と呼ばれるフレームが入っています。テラスを下から見上げた際に、長手方向のフレームには抵抗を感じませんが、短手方向のフレームはどうしても目障りに感じてしまいます。その点テラスVSは、長手方向のフレームのピッチを540mmに狭めているので、短手方向のフレームをなくすことが出来ます。視界を横切るフレームが入っていないので、シュッとして障害物から解き放たれた感じです。また、野縁が入っていないので、強風時に屋根材と野縁が当たって生じるバタつき音でイラつくこともありません。
 製品は申し分のないスペックを持つテラスVSに決定です。高さはお縁の掃出しに掛からないようにロング柱としました。間口はお縁の端から端まで濡れずに済むように、柱ピッチ4mの二連棟で総間口8,680mmとたっぷりサイズ。たっぱ120mmと安心の桁Bで、大きな間口をがっちりと支えます。出幅は冬場の光を遮る為に5尺とりました。
 当初工事は3月15・16日を予定していたのですが、私が担当している外構工事が天候により遅れてしまった為、13・14日と入れ替えて貰いました。心優しき上司にひたすら感謝です。お詫びに今度うなぎ飯を御馳走になりますからご容赦下さい。

 この工事を手掛けるのは、弊社施工事例でお馴染みのエクステリアの達人ことクマのプーさんです。今回は顔出しNGということで、その雄姿をご紹介できないのがとても残念でなりませぬ。
 製品は13日お昼頃入荷だったので、14日で終わるか心配していましたが、そこは流石はクマのプーさん、伊達にエクステリアの達人と呼ばれていません。キッチリと14日に仕上げてしまいました。
 これで、雨に濡れることなくお縁の前を通って敷地奥に移動することが出来ます。また、四季を問わず直射日光を遮りながらも明るい部屋で過ごすことが可能となりました。希望通りの出来栄えにお客様も御満悦のご様子でした。
 今回も大変お世話になりました。また何かございましたら、いつでもお声掛け下さい。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

カーポート 2×2=4台用は欲張りでしょうか?

今回は縦連棟のカーポートに関するご案内です。

 今回は、以前からお世話になっているお客様からのご紹介を頂いたお客様宅での、カーポート設置工事について、ご案内します。
 先ずはお客様に連絡を取り、ご希望の内容についてお伺いしました。現在カーポートは設置されておらず、バイク用のガレージを置かれているとの事でした。今回設置を検討されているカーポートの中に、そのガレージ移設を望まれていました。床も土間コンクリートではなくアスファルト。ガレージ移設とアスファルトは別途工事 という事で、ある程度プランは固まっていました。
 他の工事も同様だとは思いますが、外構工事は現地を見てみなければ設置可能かどうかの判断がつきません。障害になるものが無いとも限りませんので。そこで訪問日時を調整した上で、お宅にお伺いしてみました。

 こちらの敷地は広さ的に申し分なく、車の駐車スペース+バイク用ガレージのスペースを確保してあり余るほどです。2台用の間口6m、奥行は余裕のある6mをWとして6m+6mの縦連棟、いわゆるかけ算の二の段 2×2=4台用のたっぷりサイズです。
 カーポートの下にはバイク用ガレージが滑り込むので、標準柱より20cm背伸びしてロング柱の2.5m、製品色はシュッとした感じのシャイングレー。製品は泣く子も黙るカーポートSW、折版タイプで耐風圧強度も高く、台風が来ても安心して高枕で爆睡を堪能出来ます。
 と、ここまでは全く危惧する点はありません。それどころか時間をかけて製品を絞り込んでいく過程をスキップ出来るので、担当者としては大助かりです。しかし、お天道様はちゃんと見てました。片目をつぶってくれても良さそうですが、あくまでも万人に対して公平でした。

 今回設置するのはカーポートSWです。間口6m・奥行6mの2台用を奥行方向に二つつなげた縦2連棟です。柱は間口方向の両端に各4本の計8本建てます。この柱の頭を奥行方向の横架材=梁でつなぎます。柱の大きさは125×110mm、梁の大きさはそれを上回る120×200mmと、見た目からもその安定感・強度はうかがい知れます。
 住宅の場合には奥行方向の横架材として桁を入れるのですが、SWの場合は桁は入れません。(ちなみに柱の位置決めを容易にするためにオプションとして、奥行方向に入れる横材が準備されていますが、強度を期待出来る程の断面ではありません。)全てのカーポートが同様という程筆者が精通している訳ではありません。が、一般的に奥行方向については、葺く屋根材で強度を確保しているのではないかと思います。屋根材が折版の場合はそれ自体が強度を持っています。ポリカードネートなどを葺く場合はそれ自体の強度は見込めないので、母屋や垂木によって強度を補填しています。
 通常施工の場合は、柱を建て込む際に適正な根入れ寸法も含めた設置高を確認しながら建て込み、建ち・通りを補正します。次に横架材の梁で柱の頭をつないで、間口方向の通りを出します。その後、一枚目の折版と側枠によって、矩のてを出します。この時点で三次元の狂いをなくします。
 ところが、今回は先行して柱だけ建て込み、アスファルト施工とバイク用ガレージ移設後に、梁入れや折版葺きなどの後工事を行なうというお題を頂戴しました。先に梁や折版を施工してしまうと、アスファルト施工時の重機が進入を拒まれます。また、移設の為にガレージを抱えたリフトが、カーポートの手前で門前払いを喰らってしまうからです。計画段階において、担当者とエクステリアの達人としてお馴染みのクマのプーさんとで、再三意見を交わしました。
 そこで柱を建て込んだ後に、重機やリフトの振動により建ちが狂わないよう、柱脚と仮枠をクランプでを入念に固めて、後工事に備えました。
 後工事で再度現場入りするまでは心配で食事が喉を通らず、結果的にダイエットという恩恵を授かる形となった達人。苦心して施した予防策の甲斐もあり、無事カーポート設置工事を終えることが出来ました。流石 達人が達人たる所以ですね。

 お客様としては、多少無茶ぶり感の否めないお題を出されていたので、出来上がりを懸念されていたのではないでしょうか。それだけに、ピシャリと仕上がったカーポートにとてもご満悦の様でした。これからは充実したバイクとのプライベートタイムを、御存分にご堪能下さい。
 今回も大変お世話になりました。担当者・達人と共に。深く御礼を申し上げます。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

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