今回は八箇所の窓に内窓を設置した際のお話です。
11月20日月曜日午前0時に更新され、午前10時に開示された先進的窓リノベ事業の補助金申請額はとうとう80%の大台に突入し、未だあと20%残っているものの、少し心もとない感情が芽生え始めてきました。
今回のこちらのお宅ですが、これまでにも沢山お声掛けを頂いている常連のお客様で、お盆明けの ”補助金活用推進運動” の一環として、補助金を最大限に活用した断熱改修工事についてご案内したところ、直ぐに興味を示されました。
むろん、私達は補助金の存在を知っているのは当然ですが、一般のお客様の中にはご存知なかった方も結構多く、もっと周知徹底に努めなければ と、これまでの補助金案内の至らなさについて、深く自省した次第です。
先ずは今回の補助金がどれ位お得かを知って頂く為に、設置対象窓の採寸を済ませて帰社し、工事代も含めた見積金額から補助予定金額を差し引いて ”知っ得方程式” によって得られた解=実質ご負担額を求めてお客様にご提示したところ、工事を即決されました。それ位、今回の補助金はお得でこれを利用しない手はないのです。
成約後は、念には念を と、再度内法寸法を採って確認作業を行ない、お客様に製品の色を選んで頂き、ガラスの構成について説明しながら決めていきます。
今回のお宅は八本全てが二枚建・中桟無しの引違で、Low-Eグリーン3mmを使えば、透明3mmと型板4mmのどちらでも窓リノベSグレードに該当するのですが、Low-Eクリア3mmの場合は透明3mmならSグレードですが、型板4mmだとAグレードに落ちて補助金の額が下がってしまうので、Sグレードを狙う為にはアルゴンガス入にランクアップが必要となります。
また、開き窓やテラスドアの場合にSグレードを手に入れるには、アルゴンガスの力を借りざるを得ません。
逆に気密性の高いFIX窓の場合、Low-Eクリア3mmと型板4mmのカップリリングでもガス無しでSグレードに達します。
サッシの種類、Low-E色と厚み、ガラス種類と厚み、これにより決まる中空層の厚み、ガスの有無により受ける補助金の対象グレードに差異が生じます。以間の事例でも紹介しましたが、中空層の気密性と厚みはとても重要な要素です。前述のLow-Eクリアで例示すれば、透明3mmを型板4mmに替えると複層ガラスの中空層は12mmから11mmに1mm減り、たったこの1mmでSからAグレードに下がるのです。密閉中空層の魔力に唸らされます。
あとは、上記スペックと共に実質ご負担額をご提示させて頂いた上で、どちらを選ばれるか、お客様に判断を委ねます。
製品の色は、六色準備されている中でも一番濃く空間を引き締めてくれるショコラーデGを選ばれました。既設外窓の窓枠と相まって、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。ライトウッドやニュートラルウッドで明るさや赤みを欲する方もいらっしゃって、色に関しては 全てアリ だと思います。自分のお部屋です 他人にとやかく云われる筋合いのものではありません。
Low-E色は全てグリーンで厚みは3mm、室内側のガラスは水場の二ヶ所が型板4mm、他は全て透明3mmです。このスペックでガスの力を借りずにSグレードに該当します。Low-E色を決める際には、グリーンとクリアのサンプルをご覧になられて決められるのが良いでしょう。個人差があるので、若干でも色目が付いているので気になる方もいらっしゃると思います。寒さの厳しい北海道・東北の方には、地区限定商品としてブロンズも準備されていますので、記憶に留めておいてください。
ハツリを伴う外窓交換とは異なり、インプラスの場合は提案前の現調と採寸で手を抜かない限り、工事でやらかすことは殆どなく、今回も無事完工でした。
ここで、オフレコの話なので絶対口外しないで頂きたいのですが、補助金対象の写真撮影の場合、写真管理の為に工事用看板を使います。今回の様に数が多い場合、後の写真整理に配慮して番号をふるのですが、今回はやらかしてしまって、施工前後で違う番号同士のカップリングとなっていました。
1:29:300のハインリッヒの法則で云うところの 大事に至らなかった300件の異常 のたぐいでした。
ご安全に!
十月までの中間期とは異なり、朝晩冷え込み始めてきた十一月に入ると、工事後のお客様のレスポンスが早くなりました。インプラス設置後間もない会話の中で、 ”付けて良かった” という言葉を再三耳にします。未だ冬の入口で、これからさらに寒さは厳しさを増していく中で、インプラスはその実力を申し分なく発揮し、電気代を浮かせて夕げのプラス一品に貢献してくれることでしょう。
こうやって、お客様に喜びの声を掛けて頂くことが、私たちの歓びとなり、次のお客様へのご提案へのモチベーションとなります。
今回も、本当に有難う御座いました。