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転ばぬ先の リシェント

今回は玄関引戸を取替えたいというご相談を受けた際のお話です。今日もチョットだけお付き合い下さい。

 昨年11月にお仕事をさせて頂いたお客様が10月を目前に控えたある日、ご来店されてから物語はスタートします。
 昨年もかなりの規模の工事をご用命頂いており、軽量シャッター取替工事を始めとして、サーモスL 雨戸付サッシ・単体引違サッシ合わせて6本、システムバス、洗面化粧台、エコキュート、これらに伴い生じる大工・クロス・給排水・電気・左官工事、さらにはブロック積み及び土間コンクリート打設工事 と、大盛り山盛りテンコ盛りのボリュームでした。なのでしばらくは調整などアフター対応でお会いする位だと思っていたのですが、新たなる野望を胸に秘め、お店まで足を運んで頂きました。

 応接コーナーに腰を据えて、夢のページを一枚ずつめくっていきます。
 いの一番はおウチの顔とも云える玄関、後日拝見させて頂いたのですが、担当者も開口一番 ”こんなに綺麗にしているのに取替えるのですか?” と目を疑いたくなるほど状態は良かったそうです。何故? その回答は、既設の障子は引手で、この先 齢を重ねたら使いにくそうなので、今のうちに大きな把手に取替えたい、鍵も操作しづらくなっている、欄間もこの際なくし高い障子にしたいなどの様々なご要望から、本体丸ごと取替のご提案となりました。
 以降の夢のページについては、次回以降製品毎にご案内させて頂きます。
 で、製品はというと、既に弊社の施工事例ではお馴染みのリシェント玄関引戸で決まりです。というのも、前回の施工事例でもご紹介しましたが、最近のお客様は頭が下がるほど事前に調べておいでで、このお客様も既にインターネットでご自分に合わせてカスタマイズされた製品を選定されていて、おおよその製品価格も頭の中にインプットされた上で、この場に臨まれていました。マド専門家の名に恥じぬよう、日々研鑽せねば と心に誓いました。
 シミュレーションの内容を伺ったところ、PG仕様で本体はP16の縦通し 既設本体はP12の万本格子といった感じで、P16の方が格子の数が少ない分 見た目に重厚感らしきものを感じます。
 玄関引戸の第一命題は開閉を容易にする点でしたが、こちらについては把手とCAZASシステムのどちらにするか迷われていました。後ほどの経験豊富な担当者のアドバイスにより、手動のアーチ把手をセレクトされました。

 第二命題の鍵が操作しづらい点については、経年劣化による建ち・陸の狂いやシリンダー機構内部の摩耗による金属疲労などが起因しますが、こちらについては本体丸ごと取替となるので解消されるのは自明の事実で、ピッキングしづらい2ロック仕様、こじ破りに強い鎌錠、複製が難しいディンプルキー、色付きで目で確認し易い施解錠表示など、最新の技術を集約しているので、既設のものとは比べ物にならない程進化しています。
 第三命題の欄間無しは、リシェントが元々リフォーム向けの特注前提商品である事から問題とはならず、2,200mm近い障子で上部の欄間から押さえつけられる様な圧迫感から解き放たれます。
 ガラスのスペックも度々取替えるものではないから と、Low-Eを選ばれました。冬場ヒヤッとする玄関も断熱仕様で改善されます。
 主役の本体ですが、当初御希望だったP16と兄弟といった感じのP15の縦通しに決まりました。この違いは外観に現れ、障子上下の框部分がツートーンになっていて、今回選ばれた柿渋調の場合はシャイングレーとのコラボとなっていて、ガン見しないとわからない いわゆる隠れたオシャレてぇやつです。
 今回は工程ごとに写真をとって貰いました。業務課の方有難う御座います。百聞は一見に如かず どのような工事過程を経て玄関が生まれ変わるかを理解して頂けます。

 工事後にお伺いして、LIXILさんの気持ちeキャンペーンに応募して頂いたのですが、アンケートの ”ご購入の商品をお使いになってみていかがですか?” という問いに対して ”大変満足” にチェックを入れて頂いたのを見て、究極の達成感を得ることが出来ました。来店時に応対させて頂いた経理課、製品のご案内に始まり製品発注から工事の段取り工事後の確認及びご挨拶に携わった営業課、この玄関引戸も含めて工事に従事した業務課、会社の総力を挙げて挑んだ工事について、最高の評価を頂く事が出来、11月22日の朝礼時に報告されました。引渡し後のお客様の謝辞や笑顔に勝るものはありません。
 以降の工事については、次回ご案内させて頂きます。それでは また。

今日も一気に基点を決めたら本体外してリーシェントすっぱりハイすぐリシェント 枠も入れたし本体吊ったし

今回は、勝手口ドアの調子が悪いから見て欲しいというご依頼を頂いた際のお話です。

 こちらのお宅の奥様が、以前お取引させて頂いていた大工さんの娘さん という浅からぬご縁から、これまでにも何度かご用命頂いたことがありました。30年ほど前に住宅メーカーによって建てられた戸建住宅にお住いで、今回は勝手口に付けているドアの採風機能が壊れているから見て欲しい というお声掛けでした。
 訪問日時を調整した上でお宅にお邪魔し、勝手口ドアを見せて頂くと、井桁格子の採風機能は30年程の使命を果たし、ついに力尽きたようでした。閉じてしまったら急に開かなくなったそうで、経年に伴なってあり勝ちの 昇降拒否 ってやつに陥っていました。
 修理をお望みかと思いきや、ご主人・奥様共に替える気満々のご様子で、既にネットで製品などについても予習バッチリ の優等生さんで、こんな生徒さんばかりなら授業もガンガン進みそうです。

 取替対象ドアの設置位置がキッチンに面した勝手口なので、衛生面や工期を短くして日常生活への支障を少なくできる点を重視して、カバー工法のリシェント勝手口ドアに決定です。これなら朝食後に作業を開始して、おんも でランチを楽しまれている間に工事は進み、夕方ご帰宅される頃には取替も終了していて、ご自宅でゆったりと豪華な晩餐を堪能して頂けます。
 予習の効果はこの他にも現われていて、断熱性能に重きを置かれた結果 アルミ仕様ではなく断熱仕様を選択されました。アルミ仕様の場合は下枠部分の段差が6mm程度で済むのですが、断熱仕様の場合は30~40mmと大きくなるので、後から段差に合わせて沓摺を施すことにしました。こんな所で 小指の想い出 な~んて作りたくないですものネ❣
 高みを求めてガラスはLow-Eを希望されたので、ならばもう1ランク上を目指しましょう と 防犯性UPもゲットするために特殊中間膜を挟んだ安全合わせ型板ガラスをお勧めし、ご採用頂けました。
 九州というと温暖なイメージもあって、勝手口にそこまでお金は... と アルミ仕様に単板ガラスを選ばれるお宅も少なくないのですが、そう頻繁に取替えるものでもないので、一定のスペックをご案内できればと思っております。

 お客様が断熱面を重要視されたのには理由がありました。こちらの勝手口は西側に面しているので、西陽対策としてよしずを使われていたそうです。
 断熱だけでなく採光や採風・遮蔽や遮光・防音や防犯... 開口部には多くの事が求められます。
 日本は今日まで、こと断熱に対しては後塵を拝す立ち位置で、2050年問題を直視してようやく本腰を入れ始めたところです。開口部=窓に対する考え方はこれまで断熱一辺倒でしたが断熱性能の向上を図ると共に、冬の日射熱活用による暖房負荷軽減、温度差を利用した重力換気などの自然風利用、冬恩恵に与る南面の大きな窓は庇やシェードなどで効果的に日射遮蔽、窓からの採光により日中は照明に頼らない昼光利用、方角や建物内の設置位置・室用途や部屋の大きさなど総合的に捉えて、最適なサイズ・種類の窓を配することが求められています。
 例えば、一部屋に開口部を一面しか設けない場合、従来の引違窓一ヶ所に比べて間隔をあけて間口の小さい同じ高さの縦すべり窓を二ヶ所付けた方が、効率的に換気を行なえます。また、横すべり窓を上下に配する事により、温度差を利用した重力換気が行えます。開口面積としては、引違窓よりもダウンサイズできるので、外壁よりも熱貫流率で劣る開口面積が減り、断熱性能も追随してUPします。
 マド専門店を唄う以上マドと真摯に向き合い、日々精進を重ねなければならない責務を負っています。
 埃がたちにくいカバー工法とは言うものの流石にキッチンに面しているので、養生にはいつにも増して力を入れ、工事に臨みました。当日は他の工事の兼ね合いから一人作業となった為、ワンデイリフォームを実践できるか心もとなかったのですが、何とか陽が落ちる前には取替も済み、室内側の段差緩和は後日の宿題とさせて頂き、会社に引き揚げました。

 こちらのお宅では、二週間ほど後に四ヶ所のインプラス設置工事を予定していたので、お客様の寛大なご配慮により、残工事の段差緩和対応はその工事の際までお待ち頂けることになりました。
 取替前のブラックのドアも良かったのですが、シャイングレーに変えて、両サイドの外額縁の間に巾木を履いて佇む本体も、外壁と馴染んで シュッ としたイケメンさんになりました。
 2024年の補助金に関する話も出てきていますが、11月14日0:00時点で窓リノベの戸建住宅の申請状況は78%と、まだまだ活用のチャンスは十分に残されています。ご検討の際は是非弊社までご連絡下さい。経験豊富で笑顔絶えないスタッフ一同 心よりお待ちしております。
 それでは また 次の事例でお会いしましょう。

ヒンジが瀕死😩 必死は必至

扉が外れそうなので見に来て欲しい との連絡を受けて、サイレンは付いてないけど、ちゃっちゃと現地に向かいました。

 ”今回のタイトル 一体全体どうなってんだぁ~?” ってお尋ねの貴方 そこは社名にあります通り おサッシ下さい と直滑降でスベったところで本題に入ります。
 今回御連絡を頂いた建物ですが、一年位前に出入口の親子ドアの親扉のフロアーヒンジ交換でお世話になっていました。フロアーヒンジとは、床下に埋設されたケースの中で孤軍奮闘し、扉を支持しながら開閉スピードを調整する建具金物で、一般住宅では見かけませんが、テンパドアなど重い扉に使われます。当時の交換の際は、ケースも腐食していたので、ケースごと交換となりました。ケースに支障がない場合は本体のみの交換で済むので、ケースの製品代だけではなく、ケース廻りのハツリ飛ばし・交換後の周囲の復旧といった作業が不要となるので、お財布にも優しく、工期も短くて済みます。

 現地に着いてお客様に一声かけてから、外れそうだという扉へと向かいました。
 対象は前回の親扉のつれあいの子扉で、この出入口を通らないと中に入って声を掛ける事が出来ないので、対象箇所の案内は不要でした。前回見た時は、未だもちそうだったのですが、ひょっとしたら最後の力を振り絞っていたのかもしれません。
 子扉は既に相当ヤバい状態の様で、扉の内外をCBで挟み込んで、扉が外れるのを防いでいました。事故や怪我とならないように配慮しながら扉を外し、部品の交換を即決しました。築30年を超える建物で取付ける位置も雨掛かりとなる為、経年劣化は否めません。使用頻度によっても異なるようですが、前回交換したフロアーヒンジで10~20年、今回交換を即決したピボットヒンジの場合は15年位でのメンテ依頼が多いようです。
 そもそも英語ではヒンジ(Hinge)と呼ばれる蝶番は、その姿が蝶々に似ており、羽と軸のふたつが融合して一組となる番(つがい)というのが蝶番(ちょうつがい)という名称の所以のようです。蝶番は仏具として日本に入ってきたといわれているそうです。
 さて、ピボットヒンジとは何ぞや 例えるなら前回のフロアーヒンジがお兄ちゃんとするなら弟といったところでしょうか。フロアーヒンジよりも少し軽い扉に使われます。今回も対象は前回の親扉よりも軽量の子扉です。ピボットヒンジは軸吊り丁番・Pヒンジとも呼ばれ、扉の上端と下端に取付けて上下軸を支点に開閉をサポートします。皆さんがよくご存知の丁番は、人体で云うと肩とくるぶしに付いていて、扉を閉じればわずかに軸の部分だけがコンニチワしています。ピボットヒンジの場合は、脳天と足の裏に付いていて、今回は扉の真上と真下で軸を形成する中心吊ですが、軸を扉の外に出す持出吊もあります。

 今回は、ヒンジだけではなく落しも交換しました。万有引力が示す通り、上で支えるよりも下の負荷の方が大きく、交換するのは下の部品です。ピボットヒンジが青息吐息の状態ですからフランス落しも被害を被っています。
 またまた、フランス落しとは何ぞや 不確かですが、洋風建築でよく見かけるフランス窓(ガラス入りの両開き扉 ロミオとジュリエットが愛を語るシーンを思い浮かべて下さい)に付けた扉の閉状態を保持する為に用いた金物だからという説があるそうです。
 フランス落しは本体と落し棒が一体のものと分かれているものがあり、一般住宅の室内木建具では上端と下端に取付けるので、落し棒の長さが一定の一体型が使われますが、今回のような扉の場合は本体を取付ける位置によって棒の必要長が異なるので、分割発注となります。こちらも丁番と違わずつがいの部品なので、本体に合うロッド棒を探さなければなりません。
 既設の物に対してマッチする部品を探すのは一仕事で、本体の外形寸法・取付ビスピッチ・へりあき寸法、適合するロッド棒とその長さなど探偵さながらです。
 それでも、時間をかけて使用に耐えうるスペックの部品を特定し、現場で交換し上手くハマった時の歓びは汗したものにしか味わえないのです。

 お見えになった方がケガなどされたら と危惧されて、扉をCBで閉状態を保持し子扉の開閉を自粛されていましたが、子扉にもようやく新しいアシスタントが就任し、一安心のお客様でした。
 扉を吊り込んでしまえば、世間様の目に触れることなくひたすら耐え忍ぶヒンジ。
 たまには謝意を伝えてみては如何でしょうか?
 きっと地下室で照れ笑いしてくれまョ!

推しの戸

今回は飼われているペットの為に、木製片引戸をアルミと樹脂を融合させたハイブリッドドアに取替えた際のお話しです。

 こちらのお宅では猫を飼われていました。
 どんな猫って?子豹を思わす豪華な毛をまとった、ベンガル猫です。マッチョなボディにシルクを思わせる手触り、野性味溢れる外観に反して愛想が良く温和、注いだ愛情を倍返ししてくれるというペットの鏡的存在で、毛色や模様によっては希少な故に、入手が難しいそうです。っていつからネコ専門店に商売替えしたの?って、まあそうおっしゃらずに、動物好きに悪い人はいないって云うじゃないですか!
 今回のご依頼にはこの猫さんも一枚かんでいて、居室から車庫への通用口は木製片引戸で隔ててありましたが、開けたままだと溺愛する猫さんが出て行ってしまうので、開けっ放しにも出来ない、でも採風はしたい という二律背反的願望をお持ちでした。

 ご希望の通用口を覗かせて頂くと、採光タイプの片引戸が付いていました。
 猫さんにとってはこの引戸が、ウォールローゼ、車庫の入口がウォールマリアとなっていたのでしょうか?
 キーパンチしていてふと気になったのですが、猫さんは普段どんな物を食べているのでしょうか?盆や正月でもないのに、きっと私には手が出ないような高価な缶詰などを食していたのでしょう。エンゲル係数が高い私などとは比較出来ないほどの贅沢な食事を...。
 寄り道はこれ位にして本題に戻ると、既設の枠はそのままで良いとの事で、片引の戸先側の縦枠から方立間にかけて、木枠と同面になるように下地を造作し、そこにサッシ枠をはめ込むのが最適と判断しお客様に提案しました。
 これによりお客様の二つの願いは叶うので提案を受入れて頂きました。
 工事当日はダブルヘッダーとなっていて、午前中はこのお客様所有の借家において、勝手口ドアを取替を済ませました。リシェントをお勧めしたのですが、2~3年後には解体されるとのことで、ロンカラーガラスドアへの取替となりました。

 午後はご自宅で、通用口ドアの取付です。
 養生を済ませると、先ずは木下地の造作しクリアランス内の開口寸法である事を確認します。
 次に造作した下地部分にサッシ枠をはめ込み、タチ・ロクを確認して枠を固定します。
 枠を取付けた後は、障子の吊り込みです。この段階では網付きの格子は未だ取付けていません。網付格子は網戸や硝子の清掃に配慮して、着脱出来るようになっています。
 調整・清掃・片付の後、お客様への取扱い説明を済ませ、お客様に工事内容を確認して頂くと、本日二試合目もゲームセットです。
 お疲れ様でした。机のPCで入力する文字ほど簡単な作業ではないので、現業の方には頭が上がりません。毎日ご苦労様です。

 工事終了後の製品説明の後は、お客様に自家製のアイスコーヒーを出して頂き、喉を潤しながら、愛してやまない猫さんのお話を拝聴しました。
 工事内容にとてもご満足いただけたようで会社に引き揚げる前に、”また何かありましたらお声掛けをお願いします。”とお伝えして会社に引き揚げました。
 最近良いカメラマンが入り、ネタをガンガン提供してくれるので、投稿するのもなかなか辛いものがあります。
 パソコンがストライキでも起こしてくれると有難いのですが...

売れ筋のリシェント 替えるかは迷い 中略  替えろ君~ 住み慣れたウチ このリシェントに替え~ろよ~

今回は玄関から採風したいというご依頼を を頂いたお客様のお話です。

 こちらのお客様とは大工さんを通してお仕事をしておりましたが、寄る年波に抗うこと叶わず、大工さんが廃業されてからは、直接ご依頼を賜るようになりました。
 クリーンという言葉とはかけ離れたイメージで、肉体的にも結構しんどい建設業には、なかなか若者が長続きせず、高齢化の波が押し寄せていて、後継者不在を嘆かれています。
 一方、一般のユーザーさんからも、建てた大工さんはもうやめられていて、何処に頼んでいいかわからないという声をよく耳にします。次の世代を担ってくれる若者を、どの様にして育成・定着させていくかは、建設業にとって大きな課題と言えます。

 お客様の御要望は、玄関から採風したいというものでした。
既存の玄関ドアは外見は今風とは言い難いのですが、大切に使われているのが一見してわかる状態で、こういった所からもお客様の人となりをうかがい知ることが出来ます。
 既存ドアの状態から、後付けの網戸を検討されているのかと思ったのですが、採風機能付きドアへの丸ごと取替を希望されていました。
 確かに、玄関はジメジメした湿気や臭いがこもりがちで、かと言って流石にドアを開けっ放しで換気するのは不安です。本体に採風機能が付いていれば、ドアの鍵を閉めたまま採風出来る上、採風部の格子で外から手を差し込むのを防ぐ為、防犯対策上も万全です。
 という訳で、採風機能付きドアの製品でお見積りする事になりました。

 ではハツリとカバー、どちらの工法の製品を提案するかですが、その優れた施工性により短工期=1dayリフォームを可能とするカバー工法のリシェントをお勧めすることにしました。
 玄関の場合、建物内の出入りに欠かせないので、日をまたぐ工事の場合、勝手口など別の開口での代替を強いることになります。
 また、その期間中は終業時の養生と、作業開始時の養生撤去を繰り返さなければなりません。さらに、お客様によっては、工事期間中は外出を控えたい、休憩時にはお茶出しが...という方もいらっしゃるのです。
 カバー工法の場合、短工期で済み、養生も簡易で済みます。そして、大事な事がもう一つ、工事に携わる業種が少ないという点です。
 これにより、工事管理省力化や短工期を実現出来ます。
 その分サッシ工事に特化した専門性が不可欠で、サッシ専門店にしか出来ない工事なのです。
 プレゼンテーションではリシェントを提案し、そう迷われる事もなく御用命して頂きました。
 今回の場合、工事に関しては施工上支障となる点もなく、一人一日程度で何事もなく終えることが出来ました。

 この事例を入力する前に、工事に携わった社員に話を聴いたのですが、工事終了後のお客様は満足気な笑顔で玄関ドアをじっと眺めていらしたそうです。
 そして、社員が一声かけると ”担当者に全部任せているから” と営業担当者が泣いて喜ぶ一言。
 お客様から全幅の信頼を寄せて頂き仕事冥利に尽きる とはこういう事でしょうか?
 少し、担当者がうらやましく思えました。(人間小っちゃ! オレ!)