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テラス ベランダ バルコニー どれになさいますか? 今日は雨だし 気分を変えて ベランダを一つ

今回はベランダの防水工事の事例をご紹介します。

 この事例の情報が手元に届いたのは、体調不良により欠勤した翌日の振替出勤日でした。ズル休みが災いを招くに至ったのか、アンタッチャブルカテゴリーです。建築に携わって40年近く経ちますが、雨漏り案件は出来れば避けて通りたい道です。原因を特定するのが極めて難しいからです。今日う風の日には風の吹き上げも関与してくるので、非常に厄介です。おまけに通常十枚にも満たない写真が五十枚を超えていて、写真整理だけでも相応の時間を要します。経理課の弊社看板娘殿に、工事看板の内容をファイルネームにして貰えたお陰で、随分と時短出来ました。かたじけない。それでも、全ての写真に目を通して、どの写真を使うか頭を悩ませ、工事看板から秘匿情報を消し去るのは一苦労です。
 とは云うものの、既にパソコンを前にしてキーボードを叩いているので、蒔き込み事故にならない程度に、サクッとご紹介します。

 今回お声を掛けて頂いたお客様には、2022年8月に外構工事でお世話になっていました。駐車スペースを通常のドマコンクリートではなく、デザインコンクリート仕上げとさせて頂いたのです。未読の方は、同年8月25日に施工事例を投稿していますので、是非覗いてみて下さい。
 今回の相談は、一階のお縁の天井から雨漏りついてでした。お縁の上にはゆったりとしたベランダが鎮座しています。経年により、防水層が傷んでいるのでしょう。シート防水の場合、経年によりシートが浮いて歩行の際にパカパカと音がします。端部から水が浸入して踏むと端部から水が溢れてくるのです。スラブを傷める要因となりますので、速やかに防水工事を検討して下さい。
 餅は餅屋という言葉がある様に、今回は専門業者の方と現地調査の上、工法を決定しました。

 私は十年ほど前に資格取得をする際、いくつかの防水工法を学びました。そのうちのアスファルト防水層・シート防水層・塗膜防水層 これらはメンブレン防水層と呼ばれる工法です。Membraneとは英語で、雨水桝 じゃなかった薄い膜を意味します。この工法が一番何てのは無くて、それぞれ一長一短あります。
 今回は塗膜防水工法を選定しました。既存の防水層及びその上部を守る保護層を撤去せずにそのまま残して施工出来ます。
 塗膜防水工法も二つに大別されます。密着工法は下地へプライマーによって直接接着させる工法です。もう一つの緩衝工法は、下地に通気緩衝シートを貼り付けた上に塗膜を構成する工法で、下地亀裂等による動きをシートで吸収します。今回は前者の密着工法での施工となります。
 メインとなる防水材は、2成分反応型アクリルゴムです。無溶剤で水系材料のためVOC(揮発性有機溶剤)を大気中に放出しません。VOCという言葉をご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、接着剤などに含まれる有害物質の事です。規制が厳しくなった当初は、環境配慮型の接着剤では接着強度が劣る為、ホルマリンキャッチャー剤なる物も出回っていました。代表的な規制物質にはホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベンゼン、パラジクロロベンゼンなどがあります。このまま続けると化学の授業になりそうなので、この辺でお開きにします。
 並大抵の努力では水の侵入を阻止する事が出来ません。防水材は3層にも重ねて塗ります。

 防水層を紫外線などから保護して耐久性を向上させる為、仕上塗料を重ね塗りします。勿論意匠性もアップします。こちらも水系で、水性アクリルウレタン樹脂塗料です。立上りにも愛情を注いで塗り終えると、防水工事終了です。
 実を云うと、今回はもう一つお題を頂いておりました。床下換気口から生き物が侵入し、家賃も払わずに床下を占拠していました。そこで、ステンレス製の床下換気ガラリをたっぷり15台設置し、立入禁止にしました。
 それから、写真には残していませんでしたが、雨染みが残った広縁の天井板も綺麗に張替えを済ませて、今回の工事は全て終了です。
 いやぁ~、今回も大変お世話になりました。何か御座いましたらまたお声掛けをお願いします。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

ヒンジに突き上げ☝を クラウ戸

今回は、変形したフロアーヒンジを交換した際のお話です。

 通用口の扉の開閉を一手に担うフロアーヒンジ。扉に仕えてからかなりの年月を経ていたようです。修理依頼のご連絡を頂き、早速拝見させて頂きました。通用口に位置している扉は、左右共に施錠されて開閉できなくされていました。足元に目を向けるとフロアープレートが変形して浮き上がり、扉の吊元側を押し上げていました。これだけ変形していれば、当然開閉出来ないでしょう。

 フロアープレートを外すと、錆で全身を赤茶色に染めた本体が、疲れ切った様子で出てきました。これだけ錆くれていれば、調整を担当する部分も固まって動かないでしょう。固着して外れないこともあるので、素直に外れてくれただけでも救い物です。
 ここまで劣化した状態の場合は、あれこれと迷う必要がありません。扉そのものに異常が無ければ、フロアーヒンジ取替の一択です。取替の部品を特定して見積を作成し、かかる費用と所要納期をお伝えしてお返事を待つのみです。流石に通用口をいつまでも出入り禁止にも出来ないので、即ご用命となります。

 このようなヒンジの交換については、年に五件ほどご依頼を頂いております。
 使用するヒンジについては新設時に選定されます。主となる扉の寸法や重量によって適合するヒンジが限定されます。さらに、建具を支持する位置によって中心吊・持出吊・偏芯持出吊などに分かれ、開き方:一方開き・自由開きなどによっても製品が限られていきます。さらにはストップ無・付や調整などによって製品が絞り込まれます。この他埋め込む深さも関与してくるので、スラブが浅い場合には薄型の製品を選定します。

 今回、旧製品の特定にはそれ程手間取らなかったのですが、工事では手間がかかりました。既設のヒンジは簡単に外れたのですが、新しいヒンジがなかなか入りません。よく見ると古参の鉄筋が旧知の間柄の既設ヒンジとの別れを惜しみ、新しいヒンジの入居を拒んでいるのです。云う事聞かない奴は叩き斬ってやる とばかりにサンダーを手にしたのですが、悲しい事に鉄筋まで届かず、鉄筋はそれ見た事かと”あっかんべー” とあざ笑っています。負けるもんか とハンマーを振り、鉄槌を下して鉄筋を下方に曲げてひれ伏させました。鉄筋を完膚なきまでに打ちのめした後の作業は順調に進みました。新しいヒンジもスムーズに入り、最後にモルタルとコーキングで仕上です。
 今回も大変お世話になりました。開閉できずに不自由なさった事でしょう。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

支え 走り続けた戸車

今回は、長年玄関引戸を支え続けてきた戸車交換のお話です。

 こちらは築40年位の木造平屋建ての借家です。築年数が経てば、その部位毎に維持する為のメンテナンスが必要になります。さらに歳月を経ると、お役御免ということで、取替に至ります。取替には部品に留まる場合もあれば、当然本体丸ごと取替の時期もやってきます。
 取替時期については諸説あります。インターネットで調べてみるとわかりますが、記事毎に一般的な交換時期の目安はまちまちで、最後には使用環境や頻度に応じて異なりますとの但し書きが添えられています。 

 これは、単にサッシだけに限ったことではありません。身近なところで云うと、家電や住設機器で経験されたことがある方もいらっしゃるのでは?科学の進歩に伴い、いつの間にか家電は故障しないと思いがちですが、そうとばかりも言えません。現に直近、一年弱前に購入した電子レンジが働くのを拒み始めました。コンセントは生きているし、扉を開けるとライトも灯ります。タイマーも稼働して終わりを知らせるチャイムもなります。が、扉を開けてみるとぬるいどころか冷たいままのカップです。
 直ちにカスタマーセンターに問合せをして、保証期間内にギリ間に合い無事に無償対応出来ました。技術スタッフに対応を尋ねたところ、主要な部品を二つ取替えたそうです。アフター対応依頼を受けた際の不具合状況に応じて、即日対応で済むように想定して部品を持参していたのです。
 このように、標準設計使用期間に至らずとも不具合は生じます。しかも、今回のように使い方に問題がなくとも、不具合が生じる事はあるのです。使い方に問題がある場合には、さらに不具合が生じる可能性が高まります。
 前述の家電の場合は、明確に温まらないという事象で不具合を認識できますが、今回のお題の様に戸車の不具合の場合は、そう簡単ではありません。
 戸車の不具合についてご連絡を頂く場合、動きが悪い・戸が重い・動きがカタい・引くと音がする・開かなくなった・最後まで閉まらない・外れた などの不具合事象を多く耳にします。最後の外れたを除けば感覚的に気付く事で、当然感じ方には個人差があり、繊細な方にとっては耐えがたいほどの事象でも、これ位は と捨ておく方もいらっしゃいます。

 本来は、戸が重くなったなどの軽微な症状の際に対処すれば、大事には至りません。早目の○△□×ってやつです。これを放置しておくと、戸車の車部分の摩耗が激しくなり、すり減ることによって当然戸車の寿命を短くします。戸車だけで済めば未だ傷は浅くて済みます。しかし、戸車が接しているレールを傷める事もあります。また、戸車の不具合は建具の建ちの狂いにつながります。結果、鍵穴がズレ始めているにも関わらず、無理して施錠解錠を繰り返すうちに、錠前も道連れとなります。
 一般の玄関引戸でも本体重量は20Kgを超え、断熱引戸になれば30~40Kgを超えます。この重量をたった40φの戸車二個で支えているのです。つまり戸車一個で10~20Kgを支持しているのです。しかも、抱えてじっと我慢しているだけではありません。1間二建ちの引戸の場合、戸を全閉⇒全開⇒全閉の一往復で約1.5m動き、その間に約16回転します。家族四人でお住いの場合、四人が日に三回出入りすれば18m・192回転と一日持たずに目が回る事必至です。これが一年になると、6.57Km・7万80回転、6年半繰り返せばフルマラソン感想です。タイムは6年半かかるので、国立競技場では別の競技が行われているとは思いますが。
 これは家族だけの出入りになるので、町費の徴収や新聞代の集金、さらには迷惑な押売り業者の訪問の度に、苦痛に耐えながら文字通り身を削って支え続けているのです。
 引戸を倒して戸車を外すと、疲弊しきっていました。周りを覆っているカバーにも腐食が見られたので、左右四個まとめて交換し、引戸は本来の動きを取り戻しました。
 今回も大変お世話になりました。不具合の際はなるべく早目にご連絡下さい。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

がば良かばん 看板・銘板・掲示板

今回は弊社に仲間入りした掲示板を設置する際の工事内容をご紹介します。

 二月に入り補助金申請受付開始を目前に控え、少しでも多くの方に補助金の有効性を伝えるべくして、弊社前面道路沿いに掲示板を増設しました。お隣には4本脚でこの地にしっかりと根を張っている兄貴分が、2本脚でちょっと小ぶりな弟分のデビューを温かく見守っています。
 今回掲示板増設に至った背景には、前述の補助金に関する広報活動以外に、弊社の事業活動を地場の方々にもっと知って頂きたい そんな願いが込められています。社名にサッシをうたっているので、本業に関しては相応の認知度を自負しております。しかし、住設機器の販売・設置や改修工事、不動産分譲・売買・仲介・管理やエクステリア製品販売・設計・施工・管理などについては、十分にアピール出来ているとは言い難いのが実情です。現に、 ”どこに頼んで良いかわからないから電話しました。お宅はやっていますか?” という内容のお問合せを頂くケースも少なくありません。
 ならばもっと沢山アピールしなければ、という事で弟分のデビューが決定しました。

 設置スペースについては、前面道路沿いの自動販売機手前です。
 本社と道路を挟んで社員駐車場があるのですが、道路との境界には杭を打ってロープを張っています。この道路はスクールゾーンとなっていて、朝夕生徒さんが登下校されています。自販機購入者の駐車により生徒さんが事故に遭わない様にと、車幅分ロープを控えています。
 車を寄せて駐車して自販機購入されている方も多く、兄貴分の掲示板はロープの内側に4本の脚を根付かせました。缶飲料を購入後に不動産情報や補助金のポスターを眺めておられる方も少なくありません。振り返るとLED看板が様々な情報を発信しています。
 昨年は補助金の進捗状況を伝えるべくマド本舗のページと共に、このLED看板の情報も常に更新していました。1~3日おきに情報更新の為、データの入ったUSBと操作用のリモコンを持ってLED看板用のBOXへと足を運びました。ある日お二人のご婦人が熱心に掲示板の中の不動産物件情報を眺めておいででした。軽くご挨拶をした後にデータ更新を済ませてから、再び声を掛けさせて頂きました。
 掲示板の存在は前からご存知だったそうですが、掲示内容についてはご存じなかったそうです。不動産物件の案内も適宜更新していることや、現在とてもお得な補助金があるので是非ご検討して下さいとご案内しました。逆にご婦人からも、LED看板の方には何しに行ったかを尋ねられました。弊社で扱っている製品の紹介や補助金活用の案内及び進捗状況、スクールゾーンとなっているので安全運転励行についてなどの情報を発信していると伝えたところ、近くに住んでいるのに全然知らなかったとおっしゃっていました。未だアピールが足りないことを痛切に感じました。

 看板や掲示板は他にも多数設置しています。五年ほど前に建てたグリーンオフィスと社員駐車場との境には植栽スペースを設けていて、そちらにも二本脚の看板(門柱)があります。
 グリーンオフィスの外壁面には大きなFix窓があり、一面に不動産物件情報が張り巡らされています。こちらの前でも足を止めてじっと眺めている方をよく見かけます。その隣にはエクステリアを前面に打ち出した看板が外壁に彩りを添えています。道路を挟んだ本社の道路沿いにも、社名を掲げた看板やLIXILさんの製品を扱っている証の看板、ヒートショックや熱中症などタイムリーな情報を発信する掲示板、1Dayリフォームをお勧めする看板など枚挙にいとまがない といったところです。
 いやいや、未だあります。本社玄関前には入る際には WELCOME 替えられる際には Thankyu と可動式の案内看板があります。さらには、工事の際にお客様の許可を頂き、敷地入口に掲示する工事用看板もあります。

 弟分の設置は2月3日の土曜日に始まりました。柱を建てる部分に穴を掘ります。結構風圧を受けるので、しっかりと根入れしなければ近隣にご迷惑をお掛けしてしまいます。アルミ形材を組んだ門構えを起こして建て込み、柱脚を寝巻きします。柱脚が完全に固まるまでは控えを取って養生期間をとります。養生を経た後、サッシを取付けます。その後は背面を塞ぐための背板を塗装します。日をおいて乾いた背板を取付けたら、自社純正の掲示板の出来上がりです。
 これから数多くの情報が掲示され、様々な方の目に触れる事でしょう。兄弟力を合わせて沢山の方にアピールしまくって下さい。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

年明けを機に、玄関ホールの お色直し💄です

サッシの不具合対応が転じて、内装仕上の改修工事となりました。

 お客様からの当初のご要望は、サッシの不具合事象の解消でした。
 時は昨年11月10日、 ”玄関引戸障子が動かない。レールが悪い?レールだけ取替えたい” という内容です。
 その後、一通りお話を伺ってみたところ、築後相応の年数を経ているとの事だったので、レール単独の取替が可能かは即答出来ない旨を伝えました。
 製品発売開始から時間が経てば、メーカーはより良質な物へと注力します。結果、それ以前の製品は型落ち=古き物とみなされ、販売終了を余儀なくされます。流石にその後の一定期間は供給者の責務を果たすべく、アフターフォローを続けて貰えます。しかしながら、代替品対応などのメーカーの努力には終わりが訪れる場合もあるのです。

 製品取付後の年数が長くなるほど、今回のレールなど部材単独の交換が可能かは即答できません。メーカー名・製品名・取付けの時期・製品のカラーや寸法などの情報を入手します。新しい場合には、弊社では履歴を調べます。メーカーが特定できれば、工事名称や建設会社名・製品納入会社名なども手掛かりになります。というように、年数の経った製品・部品の特定には時間を要します。反して、その対価はと言えば、 ”こげん高っかと⁇” と、ビックリされる方が殆どです。ご提示させて頂いた額は、実費(現調・製品特定の為の経費)もそこそこだという事実は、言うても詮無いことですから。
 対応した社員が、レール単独交換が可能かの判断には時間が掛かる旨を伝え、本体丸ごと取替もお勧めしてみたのですが、部品取替を希望されました。
 お客様とのお約束に合わせて営業担当者がお宅にお邪魔し、対象の玄関引戸を拝見させて頂いた上で、対応には少しお時間を頂く旨をお伝えしました。初動で取替の案内を済ませていたのは知ってはいましたが、再度、現在主流となっているカバー工法 リシェントの長所をご説明しました。補助金活用のご提案も交えてお勧めしたのですが、今回は部品交換に留めたいとのご意向でした。

 その後の話の中で、対象のサッシが付いている玄関ホール天井のシミが気になっている、と耳にしました。ただ、何処に頼んで良いか判らないとも。 ここでスーパー営業マンのハート💝に火が付きました。 ”ならば、ウチに任せて” と。
 弊社は社名にサッシの冠を呈しているので、サッシだけととらえられがちです。
 が、実際は否です。
 不動産部門があるので、不動産の分譲・売買・仲介・管理などガンガンやっています。
 建築においても本業のサッシのみと侮るなかれ。ウチにはスーパーヒーロー大工さんがいるので、何でも御座れ。昔から棟梁と称えられるだけあって、その手腕は伊達じゃない。チョットした改修工事だけに留まりませんよ。なんてったって、弊社併設のグリーンオフィスは、スーパーヒーロー大工さんが腕によりをかけて建てられてますから。
 水回りも任せて下さい。システムバスにシステムキッチン、トイレに洗面化粧台、エコキュートなど製品から工事まで丸っとやってます。
 さらには建物の周りを彩り護る外構工事、こちらもまたエクステリアの達人こと クマのプーさん🧸 の技量に魅了され、虜になられたお客様が多数いらっしゃいます。
 という訳で、玄関引戸修理と玄関ホールのお色直し💄のご用命を賜りました。
 玄関引違戸の不具合は、レールではなく戸車の過労に起因したので、2枚建の4個全て取替えました。また、錠前にまで波及していたのでこちらも交換です。以上の工事は昨年11月に済ませたのですが、玄関ホールのお色直しは年明けになる事を甘受して頂けました。スーパーヒーロー大工さんが引っ張りだこで、年内のスケジュールに余白が見られなかったからです。
 年明けの工事では、天井に合板を上張りします。既存の天井仕上材の凹凸が大きく、パテ処理では対応できないからです。合板は普通合板1類1等F☆☆☆☆の3×6 4mmです。合板には種々あって...と、この話題は触れると止まらくなるので、またの機会にしておきましょう。
 合板の厚みはもう少し厚い5.5mmを使用して、下地の影響を緩和したいところでした。天井と壁の取合の廻縁がスクウェア(直角)たいぷではなく、飾りが付いたデコレーションタイプの為です。流石に合板の断面が飾りに合うように切断するとなると現場での手作業では難しいのです。そこで、厚みを抑えて合板の小口と廻縁の間にできる三角形のすき間を小サイズに留めたかったからです。
 壁は元々クロス張りだったので、こちらは剥がしてパテ処理し、張替えです。

 天井の下地工事と合わせて、玄関引戸の硝子を入替えて、屋外の目隠し波板も張替えました。価格の高いガラスネット強化波板を使われていたのですが、あろうことか頭がビニール製のビニール傘釘でした。これでは経年劣化で釘頭の部分がルーズホールとなり、ビニール製の傘が抜け落ちてしまいます。釘頭自体は小さいので、風などの影響を受けて波板を貫通している釘穴もルーズホールとなってしまいます。風にあおられるごとに穴は大きくなり、波板は剥がれてしまいます。こちらは適正に、ステンレス傘釘で張替えました。
 工事終了後にお宅にお邪魔したところ、ご主人がいらっしゃいました。出来上りの感想を伺ってみると、最初は ”な~んでこんなの?” と、奥様たってのご希望のアクセントクロスにあまり馴染みがなかったご様子です。そこで、最近ではこんな感じで壁の一面や一部に異なる色や柄のクロスを使う事例も少なくないことを伝えたところ、 ”そういわれてみると...” とまんざらでもないといった感じでした。
 いや~、モノトーンのシンプルさも良いのですが、シンプルだった玄関ホールのイメージがガラッと変わって、まるでべつのお宅みたいです。奥様、ナイスセンス❣です。そして、今回も大変お世話になりました。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

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