今回は、採風勝手口ドアのメンテナンス対応から本体取替に至った事例をご紹介します。
今回のお宅の勝手口には、採風ドアが付いていました。1991~5年の製品で、約30年ほどキッチンの過酷な状況改善任務を果たし続けてきました。しかし十年一昔、三十年と言えば三昔という呼称となるのでしょうか?採風機能を担う歯車が故障していました。開閉が効かなくなれば単なる框ドアとなってしまい、キッチンは過酷な状況に逆戻りです。
お客様は当初、修理対応を希望されていました。しかし本体も既に三十年選手、部品交換で一時的に採風機能が復活しても、製品全体としていつまでもつのか定かではありません。開口部そのものに三次元の歪みが生じ、シリンダーや丁番に支障をきたしてしまい、結局本体取替に至るという結末もなくはないのです。
マド専門店を名乗る以上、”はいそうですか” と、部品交換の見積に留める訳にはいきません。部品交換に留めた場合に起こり得る支障などについて、担当者は時間をかけて説明し、本体取替提案の機会を頂きました。さらにもう一歩踏み込んで、現在絶賛活用推奨中の補助金についてもご案内し、こちらも同時にご提案させて頂くことになりました。
お客様も採風勝手口ドアについては、本体そのものの疲弊度を十分ご理解されていたようです。ご提案の結果、”せっかく部品を取替えても長持ちしないのであれば” と、本体丸ごと取替のご依頼を賜りました。
残念ながら、一緒にプレゼンさせて頂いた内窓設置については今回見送られました。5月28日現在、受理された窓リノベ24の補助金申請は未だ二桁にも満たないので、じっくり時間をかけて検討して頂きたいものです。
本体丸ごと取替においてお勧めした製品は、もちろんカバー工法のリシェントです。カバー工法の事例投稿では毎回ご紹介しておりますが、費用対効果は抜群です。確かに製品のみの価格を比較すれば、ハツリ工法の製品の方がローコストで済みます。しかし私見ではありますが、その見返りの代償が大きすぎるように思います。手間ヒマお金をかけていくら養生を施しても、ちり・ホコリを完全に排除することは至難の業です。本体を建て込むまでに日数が掛かる場合は、防犯上仮塞ぎが必要となり、工事の間は出入りも制限されます。取付後の補修を枠周囲のみに留めれば、既存とのミスマッチまでも生じます。製品以外の費用もそれなりに掛かるし、それ以外の面においてはカバー工法の優位は揺るぎません。これも毎回お伝えしていますが、躯体の健全性や本体廻りの納まりによっては、カバー工法の選択肢がない場合もありますので、ご検討の際は是非弊社までお声掛け下さい。
今回は、弊社マド本舗施工事例専属キャメラマンの粋な計らいで、工事過程の写真を数多く撮って貰えました。サンキューです👏普段はなかなか目にすることの出来ないものばかりです。もっと沢山ご紹介したかったのですが、一本の事例においては、メイン一枚・施工前三枚・施工後三枚・お客様の声一枚の計八枚がMAXです。悩んだ末に今回は、現調・スペーサーの不陸調整シーン、額縁の切欠ぎシーン、防犯を意図して採用されたガラスの写真をチョイスさせて頂きました。どの写真もバッチリでグッジョブです👍これからの現場でも引続き宜しくお願いします。
ワンデイリフォーム終了後、部品交換に留めることなく新しくなった本体を見て、”丸ごと取替えて良かった” と、満足頂けたご様子でした。
今回も大変お世話になりました。補助金活用ご相談のご連絡、首を長くしてお待ちしております🦒
それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。