昨年の内窓設置に続いて、今回は外窓交換と内窓設置のおかわりです。
こちらのお宅では、昨年12月中旬にインプラスを六ヶ所取付けさせて頂きました。今年1月15日の事例でご紹介していますので、未読の方は是非覗いてみて下さい。
事例でもご紹介していましたが、インプラス設置により見事にエアコンの稼働率を落とすことに成功されていました。電気代を削減できただけでなく、寒い冬場を快適に過ごされていました。
せっかく今年も補助金が出るのだから今のうちに活用しなければ ということで、再び断熱改修工事を決断されました。取付けた後の効果を見ながら検討される予定でしたが、これ以上時間をかける必要もない という判断でしょう。先ずは、前回は選から漏れた南面と北面の計三ヶ所の内窓設置です。
そして、もう一つはハツリを伴う外窓交換です。既設は二間間口の連窓で、木製雨戸が長きにわたりサッシを外敵から守り続けてくれました。しかし、流石に経年による劣化を認めざるを得ません。疲れを癒す為に木製戸袋に休息に入る雨戸の姿は、疲弊しきっていました。これ以上無理強いしては酷 という事で、こちらも補助金を活用して高断熱の雨戸付サッシに取替える事になりました。戸袋を雨露から擁護してきた庇もお役御免となります。
単に外見が新しくなり、障子や雨戸の動きが軽くなるだけではありません。サッシ・ガラスのスペックも既設のそれとは比較にならない程の進化を遂げており、それだけでも断熱性は向上します。さらに、雨戸にDanパネルをセレクトすれば、さらなる断熱性を期待することが可能です。
勿論、これだけの効果を手に入れる為に、何の代償も無し なんて都合のいい話はありません。内窓設置とは異なり、工事に時間が掛かります。特に今回の外窓交換は短工期のカバー工法ではなく、ハツリを伴います。サッシ廻りや戸袋部分の外壁仕上材を一度剥ぎ、サッシを取替えてから外壁を復旧するので時間を要します。
でも、物は考えようで、せっかく外壁を剥いで構造体をむき出しにするのですから、傷んだ箇所は補修することが出来ます。人の身体と一緒で、長年使えばガタもくるので、健診に引っ掛かった箇所には治療を施すことができるのです。
治癒して健全になった構造体は、透湿防水シートで優しく包み、最新でハイスペックの雨戸付サッシを取付けます。この時、今まで頑張ってきたサッシ・雨戸・戸袋・庇への謝意を忘れてはなりませぬ。心から労いの言葉を掛けて、舞台からの去り際を温かく見届けてあげましょう。
感傷に浸ってばかりもいられません。新しい顔となった雨戸付サッシの廻りを、我らがスーパーヒーロー 大工さん が、匠の技を駆使して装い、足場をほどけばようやく外窓交換の終了です。
工事には四日ほど費やしました。先行は外窓交換で、一緒にご依頼された新規網戸と共に足場を搬入し、足場を架設します。二日目に外窓の取替工事を行ない、三日目に足場をバラして外窓交換終了です。四日目のインプラス取付では一人メンバーを交代し、二時間ほど掛けて全ての工事を終えました。
内窓設置とは異なり、外窓の場合は外観もリフレッシュされるので、お客様の工事後の顔のほころびも、より明確になります。
今回も大変お世話になりました。これから暑い季節に差し掛かってきますので、お身体ご自愛ください。昨年から今年にかけての開口部断熱改修によって、快適にお過ごし頂けると思っております。
それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。