今回は網戸を新調された際のお話です。
演歌の一節みたいなタイトルで始まりました今回のお話、女性の方からのお電話で物語は動き出します。
何でぇ、物書きみたいな始め方しやがってこのエセグロガー、この後何が始まるってんでぃ? 人聞きのわる事言わないでくれよ 江戸Boy 先に結末がわかっちゃったらつまんないでしょ! そこは一つ おサッシ 下さい。
お声の主はご実家を出られて別に住まわれているお嬢様でした。ご用件は、網戸張替と玄関引戸を見て欲しい、というご依頼でした。敬愛してやまぬ親への ご令嬢の想いがひしひしと伝わってきます。足元にも及ばない自身の対応を顧みて、食い改めなければと自責の念に駆られる筆者でした。
早速営業担当者に内容を伝えると、事情を鑑みて即日対応を決断し、お宅にお伺いしました。先ず現状を把握しなければ、前に進めませんので。
先ずは礼節に重きをおいて全体活動の指針に従い、大きな声でご挨拶を済ませました。そして、一つ目のご依頼対象の玄関引戸の状況を確認します。築年数が40年を超えているので、外見からはサッシにも傷みが出てはいました。どの様な不具合があるのか尋ねたところ、自分ではわからないのでお嬢様に聞いて欲しい、との事でした。そもそも、網戸の件も含めてお嬢様が統轄されているので、こちらについては網戸の現調を済ませた後に確認する事にしました。
玄関で肩透かし的な感じになった後、網戸張替希望のサッシを拝見させて頂きました。4.5尺2枚建の高窓には、随分と風通しが良さそうな網戸が付いていました。ここで注目です。網は、今時あまりお目にかかれない ブルーネット です。青い網、昔は木製建具に張ってあるのをよく目にしました。サッシの場合、最近ではブラックが多いようですが、本体カラーのシルバーに合わせてグレーネットも所望されるようです。基本、網を張替えの際には既存色にされるかを尋ねています。
張られている網、腰下は既に逃亡していて、現在上の網も逃亡を企てているようです。網を張替える事は可能ですが、本体のフレームが問題です。網戸の動きが悪かったのでしょうか。無理に動かしているうちにフレームに過負荷がを掛けてしまったようで、フレームがよれてしまっています。
とりあえず現況確認を済ませると、もう一箇所のご希望場所へと移動しました。
お縁の4枚建掃出しには、長年連れ添ってきた合せ網戸が2枚仲睦まじくお出迎えしてくれました。こちらの網戸もカラーコーディネートされていて、ブルーネットが張られていました。
ここで、この つがい の違いに気付きました。外観左の網戸には中桟が見当りません。中桟までもが逃亡してしまっています。こちらは、網は外れていないものの網押さえのゴムがゆるゆるです。そして何より先程の高窓同様、フレームがよれてしまっています。これは、張替に留めず取替を勧めるべきだと判断しました。
お嬢様への連絡の際、先ずは玄関引戸のご依頼されたかった内容についてお伺いしました。お話によれば、施錠・解錠の際にコツ(要領)が要るそうで、調整等で改善されるのであればお願いしたいとの事でした。改善されるかどうか不明だが、取替に十分に値する使用年数を経ているので、取替をお勧めしました。検討しておくとのお返事で、即取替には至りませんでした。但し、サッシの専門職を生業としている以上、伝えるという義務は全うしなければなりませんので。
網戸については現況の全てを御報告した上で、ご希望の張替ではなく取替をご提案しました。張替に比べると費用負担は嵩みますが、不健康な本体に健康な網を張っても長持ちしません。こちらも少し検討されたいとの事でしたが、年明けにご連絡を頂き二箇所とも新調する事になりました。
発注の際には、掃出しの障子に合わせて中桟の位置を指定しました。段違い平行棒なんてみっともないですものね。
製品が入荷し、建込みには業務課リーダー自らお出ましです。丁寧に挨拶を済ませた後は、テキパキと任務をこなします。調整を済ませると、あれ程動きがカタかった網戸が滑るように軽く動きます。開閉時にあれだけ動きが鈍かったのですから、さぞやストレスが溜まったことでしょう。もう すいすいですヨ❕ 掃出しの中桟の高さもジャストフィットで、会心の作業を終えることが出来ました。
作業終了後に資材を片付けて清掃を済ませると、お客様に声を掛けました。浴室や脱衣所の寒さがこたえるとお聞きしたので、高齢の方は特にヒートショックに注意して頂くよう詳述しました。その際に、現在とてもお得な補助金がある と、窓リノベ24についてご説明した上で、内窓設置をお勧めしました。
また、弊社では外構工事や不動産業務も行なっている事を、資料を交えて詳しくお話させて頂きました。
今回も大変お世話になりました。補助金を活用した改修工事や外構工事、不動産に関するご相談など御座いましたら、いつでもお声掛け下さい。
それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。