サッシの不具合対応が転じて、内装仕上の改修工事となりました。
お客様からの当初のご要望は、サッシの不具合事象の解消でした。
時は昨年11月10日、 ”玄関引戸障子が動かない。レールが悪い?レールだけ取替えたい” という内容です。
その後、一通りお話を伺ってみたところ、築後相応の年数を経ているとの事だったので、レール単独の取替が可能かは即答出来ない旨を伝えました。
製品発売開始から時間が経てば、メーカーはより良質な物へと注力します。結果、それ以前の製品は型落ち=古き物とみなされ、販売終了を余儀なくされます。流石にその後の一定期間は供給者の責務を果たすべく、アフターフォローを続けて貰えます。しかしながら、代替品対応などのメーカーの努力には終わりが訪れる場合もあるのです。
製品取付後の年数が長くなるほど、今回のレールなど部材単独の交換が可能かは即答できません。メーカー名・製品名・取付けの時期・製品のカラーや寸法などの情報を入手します。新しい場合には、弊社では履歴を調べます。メーカーが特定できれば、工事名称や建設会社名・製品納入会社名なども手掛かりになります。というように、年数の経った製品・部品の特定には時間を要します。反して、その対価はと言えば、 ”こげん高っかと⁇” と、ビックリされる方が殆どです。ご提示させて頂いた額は、実費(現調・製品特定の為の経費)もそこそこだという事実は、言うても詮無いことですから。
対応した社員が、レール単独交換が可能かの判断には時間が掛かる旨を伝え、本体丸ごと取替もお勧めしてみたのですが、部品取替を希望されました。
お客様とのお約束に合わせて営業担当者がお宅にお邪魔し、対象の玄関引戸を拝見させて頂いた上で、対応には少しお時間を頂く旨をお伝えしました。初動で取替の案内を済ませていたのは知ってはいましたが、再度、現在主流となっているカバー工法 リシェントの長所をご説明しました。補助金活用のご提案も交えてお勧めしたのですが、今回は部品交換に留めたいとのご意向でした。
その後の話の中で、対象のサッシが付いている玄関ホール天井のシミが気になっている、と耳にしました。ただ、何処に頼んで良いか判らないとも。 ここでスーパー営業マンのハート💝に火が付きました。 ”ならば、ウチに任せて” と。
弊社は社名にサッシの冠を呈しているので、サッシだけととらえられがちです。
が、実際は否です。
不動産部門があるので、不動産の分譲・売買・仲介・管理などガンガンやっています。
建築においても本業のサッシのみと侮るなかれ。ウチにはスーパーヒーロー大工さんがいるので、何でも御座れ。昔から棟梁と称えられるだけあって、その手腕は伊達じゃない。チョットした改修工事だけに留まりませんよ。なんてったって、弊社併設のグリーンオフィスは、スーパーヒーロー大工さんが腕によりをかけて建てられてますから。
水回りも任せて下さい。システムバスにシステムキッチン、トイレに洗面化粧台、エコキュートなど製品から工事まで丸っとやってます。
さらには建物の周りを彩り護る外構工事、こちらもまたエクステリアの達人こと クマのプーさん🧸 の技量に魅了され、虜になられたお客様が多数いらっしゃいます。
という訳で、玄関引戸修理と玄関ホールのお色直し💄のご用命を賜りました。
玄関引違戸の不具合は、レールではなく戸車の過労に起因したので、2枚建の4個全て取替えました。また、錠前にまで波及していたのでこちらも交換です。以上の工事は昨年11月に済ませたのですが、玄関ホールのお色直しは年明けになる事を甘受して頂けました。スーパーヒーロー大工さんが引っ張りだこで、年内のスケジュールに余白が見られなかったからです。
年明けの工事では、天井に合板を上張りします。既存の天井仕上材の凹凸が大きく、パテ処理では対応できないからです。合板は普通合板1類1等F☆☆☆☆の3×6 4mmです。合板には種々あって...と、この話題は触れると止まらくなるので、またの機会にしておきましょう。
合板の厚みはもう少し厚い5.5mmを使用して、下地の影響を緩和したいところでした。天井と壁の取合の廻縁がスクウェア(直角)たいぷではなく、飾りが付いたデコレーションタイプの為です。流石に合板の断面が飾りに合うように切断するとなると現場での手作業では難しいのです。そこで、厚みを抑えて合板の小口と廻縁の間にできる三角形のすき間を小サイズに留めたかったからです。
壁は元々クロス張りだったので、こちらは剥がしてパテ処理し、張替えです。
天井の下地工事と合わせて、玄関引戸の硝子を入替えて、屋外の目隠し波板も張替えました。価格の高いガラスネット強化波板を使われていたのですが、あろうことか頭がビニール製のビニール傘釘でした。これでは経年劣化で釘頭の部分がルーズホールとなり、ビニール製の傘が抜け落ちてしまいます。釘頭自体は小さいので、風などの影響を受けて波板を貫通している釘穴もルーズホールとなってしまいます。風にあおられるごとに穴は大きくなり、波板は剥がれてしまいます。こちらは適正に、ステンレス傘釘で張替えました。
工事終了後にお宅にお邪魔したところ、ご主人がいらっしゃいました。出来上りの感想を伺ってみると、最初は ”な~んでこんなの?” と、奥様たってのご希望のアクセントクロスにあまり馴染みがなかったご様子です。そこで、最近ではこんな感じで壁の一面や一部に異なる色や柄のクロスを使う事例も少なくないことを伝えたところ、 ”そういわれてみると...” とまんざらでもないといった感じでした。
いや~、モノトーンのシンプルさも良いのですが、シンプルだった玄関ホールのイメージがガラッと変わって、まるでべつのお宅みたいです。奥様、ナイスセンス❣です。そして、今回も大変お世話になりました。
それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。