記事一覧

🎸取替え決めた貴方の前に 静かにスマホ渡し め~くる めくる ページの中で アナタは何を選ぶのだろう

フィナーレを飾るのは面格子付サッシです

 四回にわたってご紹介してきたこのお宅での施工事例、最後のタスキを受け取ったのは面格子付サッシです。
 取替対象となったのは、一階玄関ホールに面する一間間口で高さ700mm位の二枚建ち引違窓で、玄関入って正面に鎮座する下駄箱を横目に、ターンライトすると目に飛び込んでくる既設の窓は木製のガラス戸で、懐かしい雰囲気を醸し出していますが、悲しい事にドロボーさんに向かって おいでおいで と手招き状態です。
 流石にドロボーさんを招待して手厚く接待した後に、手土産まで持たせて買えそうなどという奇特な方もいらっしゃらないでしょう。ということで、こちらのマドについては、万全の防犯対策を施すことになりました。万全って、ホントにダイジョブなんだろな? 出たな難くせ江戸Boy(お江戸にお住まいの方へ、チョットした茶番ですので おサッシ 下さい。)大丈夫か心配な方も、そうでない方も、引続きご覧下さい。

 お~っと、本年初のお宝発見です。このお宝を発見したのは、業務課所属ながら弊社マド本舗施工事例専属の迷キャメラマンです。流石はシャッターチャンスを見逃さない千里眼で、レトロ感沸き出でるお宝を見つけてくれました。グッジョブです。
 木製ガラス戸の内外二枚の戸の縦框が重なる召合せ中央部分に、珍しい錠が付いています。これは引戸の多い日本独特の錠で、定かではないのですが、大正時代から引戸の戸締りに使われていたようです。正式には丸球捻締り錠と呼ぶそうで、何か名称にまでレトロ感がにじみ出ちゃっています。昭和30年代にアルミサッシが登場したことにより出番が減って、今では殆ど見掛けることがありません。
 下にぶら下がって爆睡中のネジを叩き起こして先端をつまみ、90度回して待ち受ける雌ネジを有した座に差し込み、ネジ山の分だけ回してようやく施錠完了。短気な方には不向きな錠となっています。昔は屋外に面した窓も木製だったので気密性が劣り、隙間風でも吹こうものならネジが揺れて音が生じるので、繊細な方にもお勧めできそうにありません。戸厚に合わせてネジ長が決まり、つまむ部分に製造会社の名前が明示されています。私の記憶が正しければ、真鍮製が主流だったと思います。
 しかしこんな所で再会できるとは💘。

 さて、虎視眈々と家宝を狙っているドロボーさんを、どんな窓に取替えてお引き取り願うかですが、今回は外:面格子・本体:サーモスL・内:安全合わせ複層ガラスでスクラムを組みました。面格子のデザインは縦型をチョイス、縦格子の隙間をかいくぐって忍び寄るお手てを、ずば抜けた耐貫通性を誇る安全合わせ複層ガラスで迎え撃ちます。それでも諦めずに侵入しようとする魔の手は、本体のクレセントと下桟に付いているサブロックで返り討ちにし、二度とこの家を狙うこがないよう完膚なきまでにぶちのめします。
 木製のガラス戸から面格子付アルミサッシへの取替工事も無事終了し一安心です。これで夜間でも、人影や物音に怯えることなく枕を高くして良質な睡眠をとり、快適な朝を迎えることが出来ます。

 以上、四回にわたってサッシ取替の施工事例をご紹介してきました。玄関のドアや雨戸付・シャッター付・面格子付と合計八ヶ所の取替工事が進んでいく中で、お客様の胸中に新たな ”ここも替えたい” が芽生えて、出来上がり近付くほどに思いが募り、ホールに鎮座する下駄箱やクロスの張替えなどもご一緒させて頂きました。
 一ヶ月超の長きにわたり大変お世話になりました。また何かありましたら、いつでもご連絡を下さい。担当者がすっ飛んでお伺い致します。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。