今回は外壁サイディングの部分張替工事をご紹介します。
弊社の不動産部が管理させて頂いているアパートのオーナーさんから、建物に車をぶつけられたので、復旧工事の見積書が欲しいとの連絡が入りました。
いつもニコニコ笑顔を絶やさず、アパートの住人さんからも ”〇〇爺” と呼ばれると少し照れ笑いされる そんなフレンドリーなオーナーさんですから、私共にとっても気さくな親しみやすい方です。
被害に遭われた場合の復旧費用の見積書となると保険適用の案件となる事が想定されるため、過大請求などは論外ですが、逆に復旧費用不足や適用除外にならない様に慎重に対応しなければなりません。
また、補助金申請時と同様に復旧前後の写真がマストとなりますので、無難目に通常よりも数多く撮影しておきます。
先ずはオーナーさんと訪問日時を調整した後現地に赴き、作成する見積書の宛名や弊社の見積対象となる工事内容について、間違いや漏れの無いようにじっくりと耳を傾けます。
工事内容については、破損している部分のサイディングの張替がメインです。
”なんだ、簡単じゃん!” 何ておもわれてませんよネ。車がぶつかってサイディングが割れたとなれば、破片によって透湿防水シートも破れているので張替が必要となります。また、仮に同じ品番の製品が現存していたとしても、長年雨風天日にさらされた既存サイディングと張り替える新しいものとでは、色味が異なるので、塗装屋さんに色を合わせて塗ってもらわなければなりません。
幸いな事に、出隅部のハット型ジョイナー部のシールに大きな損傷は見られないので、躯体の鉄骨には被害が及んでいない様です。
今回頭痛の種となったのは、窯業系サイディングでした。築年数が経ち、使った製品は廃番となっていて、色は現地で合わせるので良いのですが、問題はタイル調の縦・横の目地です。何とか横(水平方向)目地は同じ割りの製品を見つけたのですが、縦(垂直方向)目地で同じ割りの製品はありませんでした。但し、今回は運良く縦目地が上下通るのは窓の両サイドだけなので、何とか目立たない様な張替えを行なうことが出来ました。窓と窓の間の目地が下から二段目と三段目で少し食い違っていますが、これはやむをえません。
後は塗装屋さんに既存の色に合わせてお化粧して貰ったら、復旧工事は無事終了です。
何とか復旧工事も終わり、元の通りとまではいきませんが、綺麗な外壁に戻り、オーナーさんも一安心です。ただ、通行量の多い道路の分岐点に位置していますので、くれぐれも用心されて下さい。
それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。