今回は補助金を活用して内窓を設置した際のお話しです。
こちらのお宅とは以前から親交があり、補助率が高い今回の窓リノベ補助金をお勧めしない手はない、ということで、補助金を活用して既設サッシ五箇所にインプラスを取付ける提案をしました。
事前に軽く補助金のあらましを説明した上で、お宅にお伺いして現調・採寸を済ませました。
次に見積書を作成した後に補助金の試算を済ませたところ、工事費や経費を含めても実際に手出しして頂く金額は少なく、再訪問してのプレゼンテーションは、見事成約となりました。
発注したのは太陽がギラつく8月4日、インプラスの納期は未だに通常納期には程遠く、納期回答は10月3日とほぼ2ヶ月の間、お預けをくらった仔犬状態でただひたすら待つのみでした。
そしていよいよ入荷日10月3日、製品達もリクシルのヤードからようやく駆け付け、翌4日、もう1日も待てないと、ちゃっちゃと取付です。
こちらのお宅は未だ築年数も浅く、洗練された佇まいの平屋建てで、自営業を営まれていました。おウチの中には、優しい家主さんを元気に見守る小ぶりなワンちゃんとネコちゃんがいました。
リビングのテレビには、お仕事に起因するものかご本人のご趣味なのか不明ですが、低音再生のサブウーファーが接続されていて、癒しの音を奏でる柱時計を置かれているところから察するに、ジャンルによってはこだわりをお持ちの様に感じました。
さあ、ようやく取付です。資材搬入前に施工箇所の掃除と養生を済ませると、車から必要最低限の資材を取り揃え、順次屋内へと搬入していきます。搬入はゆったりとしたお庭から広縁の掃出しを経て各窓へと行いましたが、狭小な箇所が一切ないのでストレスフリーで済ませる事が出来ました。
既設サッシの窓枠は見込が大きく、内窓の枠取付はスムーズに済ませる事が出来ました。
インプラスの見込は二枚建引違で67mmとなっており、取付ける為に必要な見込寸法は70mmとなっていますが、贅沢を云えば、机上で線を描くのと異なり多少暴れる事もあるので、少し余裕を持ったチリを欲するのと、既設サッシとインプラス間の密閉中空層の厚みが増すほど断熱・遮音効果が見込めるので、”見込が大きい=優等生” の2次方程式が成立するのです。ペルー・ボリビア・アルゼンチンの国々とPacificOceanの大海原に囲まれた、建築上でも重要なチリを皆さんももっと大切にして下さい。
という事で、今回は施工性に有意な好条件に恵まれたおかげで、工事は予想よりはかどり、短時間で取付終了となりました。
工事後にお宅を訪ねてお話を伺ったところ、中間期に当たる季節という好条件を差し引いても、快適であるという事実に揺るぎはなく、遮音効果は即実感されたとの事でした。
補助金を活用して実質負担は少なくて済んだ上に、快適性・断熱性・遮音・防犯効果が増し、この後本格的な冬を迎えたら、省エネによる電気代軽減や結露軽減などのメリットをより一層体験されることでしょう。
”お勧めした甲斐があった~” つい営業マンの本音が漏れる一瞬でした。
今年はワンちゃん・ネコちゃんと一緒に、暖かい冬をお過ごし下さい。