アンコールにお応えして、引続き第二部です。
第一部の熱気が冷めやらぬうちに幕間のトイレ休憩が終わり、いよいよ第二部スタートです。ステージに颯爽と登場したのは、宮崎県出身で現在は福岡県在住、自称昭和70年生まれの 長谷川万大 さんです。残念な事に未だ御存知ない方は、お見知りおきを!
第一部の余韻が残る第二部開演直後の会場は、い~感じに温まっていて、次のアーティストへの期待でワクワクしていました。
軽いコメントの後、ステージはゆっくりと始まりました。一曲目が終わると自己紹介などの軽いトークが挟まれ、”今夜は宜しく” 的な挨拶に対しては、お辞儀を返さずにはいられませんでした。この時軽く目が合った様な錯覚に陥りましたが、後から思えば自意識過剰ってやつでしょう。ステージ上ではスポットライトの影響を受け、客席がぼんやり暗くしか見えず、特に私の場合はTUBAというデッカイ金管楽器があいぼうだったので、ライトに照らされテカテカしていて、視線は客席よりも相棒に奪われていました。
スローで落ち着いた雰囲気で始まったステージも、織り交ぜた心憎いほど流暢なトークと共に、客席と融和していきます。冬から春への雪解けの様に、良い意味での緊張感がほぐれていき、いつの間にか時間を忘れていました。未だお若いのに何処であんな話術を習得されたのでしょうか?一度弟子入りさせて頂きたいものです。
気付かぬうちに、会場の 特に女性のハートを射抜いて、虜にさせていました。
えっ、良かったのはおしゃべりだけ? って、ご安心下さい。パフォーマンスも申し分ありませんでしたョ。曲間だけでなく、曲中にも極上のパフォーマンスをサンドして、さらに聴衆を退屈させる隙を与えず、ジャングルクルーズの船頭さんの様に、怒涛の攻めは続きます。
そして、やはりシンガー その音は 言葉では表せないくらい心に響き、このまま聴き続けたいという願望さえ芽生えていました。音があってこそ活きるトークやパフォーマンスです。
さらに、提供された楽曲が秀逸でした。前川 清さんの東京砂漠 30年以上前に東京で一人暮らしをしていた時にブラウン管TVで観た ビルの屋上で縄跳びをしているCMが脳裏をよぎりました。石川 さゆりさんの天城越え 全く性を感じさせません。
私より少し上の世代の方には御三家の、舟木 一夫さんの高校三年生・橋 幸夫さんのメキシカンロック・西郷 輝彦さんの星のフラメンコ はオンタイムでジャストフィットだったのでは?
また、谷村 新司さんとのエピソードと共に、アリス時代の遠くで汽笛をききながら や 昴 といった名曲を拝聴できたのも嬉しい限りです。
個人的には中学時代から敬愛しております、中島 みゆきさんのファイトをラストソングに配して頂けたことを、感慨深く思いました。
名残惜しい二時間が過ぎてしまい、第一部・第二部のアーティストに対してステージ上で、主催者から謝辞が述べられると、会場全体は割れんばかりの拍手で溢れていました。
主催者・アーティスト・バックステージ・その他このコンサートに携わられた全ての方々に、御礼を申し上げます。心地よいひとときを有難う御座いました。
稚拙な文章故に、語弊や配慮不足等御座いましたら、御容赦願います。