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マドと シャッターと 雨戸  先攻の雨戸

今回は家の中に風を通したい というご相談を受けた際のお話しです。

 七月、勝手口ドアが壊れたので網戸ごと取替えたい というご依頼を頂きました。
 現調後、リシェント勝手口ドアやサーモス採風勝手口ドアをご提案したのですが、お施主様は独自に台風対策を施されていて、サッシの出入り寸法が変わるとつかえなくなるから と、既設に近い製品を望まれました。
 そこで、八月にご希望に即したロンカラーガラスドアの内付型・アルミ組子縦格子・網戸付きに取替えました。
 ご一緒にポテトは如何ですか? じゃなくて、玄関引戸取替にリシェントもお勧めしたのですが、今回は... ということで、こちらは引戸錠取替となりました。

 前述の工事の際に窓リノベ補助金活用のご提案をしていましたが、築60年くらい経ち、あちこちガタがきているので、時間をかけてちょっとずつ手を掛けたいというご意向で、少し考えたいといったご様子でした。
 機は熟した という訳でもないでしょうが、今回お声掛け頂き、先ずは南北に風を通したい というご要望を賜りました。
 既設サッシはというと、南面の居間には、間口1.5間四枚建のランマ付掃出し、北面のLDKには、間口1.0間の掃出しが付いていました。
 北面のLDKの取替については、またの機会のご案内とすることにして、今回は南面の取替についてご紹介します。
 ランドリースペースに面した居間のサッシ、ランマはもう要らない ということで、内外塞ぐことになりました。
 台風対策として取替前も雨戸が付いていたので、単体サッシではなく雨戸付サッシとし、外壁の色に近いオータムブラウン色となりました。

 補助金を最大限に活用するのが前提なので、ガラスはLow-Eグリーン、中桟無しの障子なので、4+14+4、窓リノベAグレード狙いでアルゴンガス入りです。
 既設室内の納まりに合わせてアングルカバーも取り付けました。
 カバー工法と異なり、今回はサッシ枠廻りを剥がして枠を取り外してから新しい枠を取り付けるので、その分時間がかかり、サッシを取り付けた後には、枠廻りの補修という作業を伴います。お施主様も御存知だった通り、既設のサッシは15mm程ロクがくるっていて、建ち・陸の狂いが大きい場合にはカバー工法も使えなくなり、下地を補正するしかありません。
 補修の場合、既存と全く同じものを使っても、同じ仕上りにならず、そこだけ浮いてしまいます。天日・雨風にさらされる屋外の場合一層顕著で、年数が経てば程度の違いこそあれ色褪せていきます。カラー写真がモノクロームになっていくように。ですから、提案時にお客様にはその旨を充分にご説明し、ご納得頂いた上で、工事に着手します。
 今回も類に漏れず、既存とかけ離れていない焼杉で仕上げています。

 屋外の補修工事が終わったと聞き写真を撮りに赴いたのですが、工事後の仕上りに満足されたご様子で、取替が済んだ雨戸サッシの前のランドリースペースには所狭しと洗濯物が干されていて、仕上り後の全景写真のシャッターチャンスを逃してしまいました。”すみませんでした!” と名キャメラマンから謝罪の弁。全景写真がキャメラマンの熱意に免じてご容赦下さい。
 それからお施主様へ、工事期間中はランドリースペースを使えないというご不便をお掛けして、申し訳ありませんでした。残念なことにこどもエコの方は終わっちゃいましたが、窓リノベ補助金の方はまだ三割程残っていますので、またのお声掛けをお待ちしております。