”お宅は補助金やってますか” のおかわりは サッシ取替後のお電話から始まりました。
前回はサッシ取替を済ませて、サッシ廻りの復旧・補修を残して案内を終了していました。取替から二日経ち、お施主様から一本の電話を頂きました。工事後眺めていたら丁寧な仕事ぶりで、とても良い仕上りでした。あまりに良過ぎて廻りのいたみが目立つようになったので、追加工事をお願いしたいという内容でした。新築ではお目にかかれない、リフォームあるあるです。手を入れた所の輝きのせいで、その廻りの劣化に拍車がかかった様に見えるのですが、単にそう見えるだけで、劣化が急に進んだ訳ではありません。
追加工事となったのは、お縁の床板:光沢や艶がなくなり、表面の単板が所々剥げています。
根太などの木下地や既存の床板が腐朽している場合なら、既存の床板をはぐり、木下地の入替や補強をした後に床板を張り替えますが、今回は共にピンピンしていたので重ね張りとしました。押入の二枚建引違戸は面材の単板が浮いて下端はフワフワめくれてきているのでこの際新調、さらに押入の天井にもシミがあるのと、壁見切縁には隙間が生じていて、虫が入ってくるのが嫌だ、などという内容でした。
床板については、サッシを取替える前に施工すると決まっていれば、重ね張りではなく張替の選択肢もありますが時既に遅しでした。ここでは高価格となりますが、重ね張り用の接着剤を使用します。間違っても白糊は使わないで下さい。床鳴りの原因となります。
接着剤は硬化する際に発熱し、水分を発生します。根太工法の場合なら問題ないのですが、二重張りの場合は水の逃げ場がなく、硬化不良となります。
今回は、一液湿気硬化型変成シリコーン樹脂系接着剤という長い呪文の様なものを使いました。
床板を張り終えると、サッシに面した床板小端をLアングルで隠します。
押入の天井には、ラワン合板5.5tを張り、壁見切縁の隙間にはシーリング剤を充填すると大工工事終了です。
シーリングについては、プロ程の仕上りという訳にはいきませんが、流石にこのボリュームでは本職を呼ぶ訳にもいかないので、そこは万能なわれらの”大工さん” に奥義を出して頂きました。
サンキューでした、ぺこり。
押入二枚建引違戸は、プロの建具屋さんにお願いしていて、建付け調整して貰い、屋内作業は終了です。
この後屋外において、サッシ廻りの外壁補修と塗装仕上げ、基礎モルタル補修を終えて、完工間近となりました。大トリを務めるのは設備屋さんの立水栓取替工事です。
ガーデンパンもお揃いで、綺麗に仕上がり全工事終了です。
屋内外共に、見違える程の仕上がりぶりにお施主様も御満悦で、お支払に来店されたご家族の方の笑顔からも十二分に満足されていることを確信し、ホッとしました。
最後に、残暑厳しい中の工事、冷たい麦茶を頂き有難う御座いました。身も心もシャキッと復活しました。
またの御用命をお待ちしております。