今回は、勝手口ドアの取替の際に起きた、涙なし には語れないお話です。どうぞハンカチを御準備 の上、御覧下さい。
台所内の勝手口ドアに網戸を付けたい、という御連絡が入ったので早速お宅に伺い、既設ドアの状況を見せて頂こうとお勝手に入りました。
框ドアを開けようと視線を下ろしながら握り玉に手を伸ばすと、中桟に何やら懐かしいものを見つけちゃいました。
昔は工事させて頂いたお宅に、”不具合が生じたら御連絡を下さい” と申し添えて、社名・住所・電話番号を印字したシールを貼らせて頂いたものです。
今ではサッシもオシャレになって、そんなシールでも貼ろうものなら、一発レッド・出禁ものです。
いや~、数十年前の写真を偶然見つけたような歓びで、感無量!目頭が熱くなるのを抑えきれませんでした。
製品本体は写真からもお判りのように大事に使われていたのですが、写真に写っているシールの印字からも見て取れるように、取付け後の年数を減らすには至りません。日が浅く、動きに問題がなければ別付けも選択肢となりますが、そうでない場合は錠前や握り玉などメンテナンス部品の提供期間の事を考慮すると、あまりお勧め出来ません。
また、最近ではドア本体に採風機能が付いている製品が主流となっており、使い勝手の上でも後者に軍配が上がります。
お客様にはその旨を丁寧に御説明しで採風勝手口ドアに取替決定です。
取替るという方針決定の後は、工法の選択です。半外付や外付等の従来からある工法と、外壁をいじらずに既設の枠の上から被せるカバー工法、どちらにするかの判断となります。
サッシを取付ける下地が信頼性に欠けていたり、タチ・ロクの狂いが一定の範囲を超えている場合、後者は選外に漏れます。
逆に、既存外壁の仕上げの面から外壁をいじらない方が、工期・費用・補修後の仕上りも含めて、総合的に優位に立つのは後者です。
お電話での概算費用負担のお問合せに対し、奥歯に物が挟まったような回答となる所以で、現地を見せて頂かないと提案出来る製品が絞り込めず、製品によって施工費も含めて金額は変わるからです。
今回、既設のドアの廻りも木製の見切が施工されており、外壁をいじっても復旧はそれほど難しくなさそうです。
であれば既設ドアを丸っととっぱらい全取っ替え ということで、サーモス半外に決定です。後は、色と格子の種類を選んで頂き、発注⇒入荷⇒撤去・取付⇒補修 とスムーズに終演です。
エアコンのきいた室内でキーパンチしている文字には現れませんが、猛暑の中、連日作業に従事されている現業の皆様、お疲れ様です。まだまだ暑い日が続きますので、水分・ミネラル補給を怠らず、こまめに休憩をとり、今夏を乗り切って下さい。
再度 お疲れ様です!。