メイン写真からも見て取れる様に、台所にはありとあらゆる武器が溢れていて収集が付かなくなっており、お世辞にも機能的とは言い難い状況でした。
日々の科学の進歩に伴い、多種多様な便利グッズが増えるのはとても有難い事なのですが、十分に作業動線を考慮した上での配置でない場合には”宝の持ち腐れ” ッてな事になりかねません。
奥様のフラストレーションが限界に達し、ストライキが始まる前に思い切ってダイニングキッチンの全面改修工事に着手する運びとなりました。
既存のシステムキッチンはI型壁付で、キッチン前面には収納一体サッシが付いていました。一見良さ気な感じもするのですが、あまり使い勝手が良い訳でもないので、冷蔵庫等の移設も考慮した結果、既設サッシを撤去した上で、間口・高さ共ダウンサイズして17407の単体引違としました。
次に、主役のシステムキッチンのプランについては、 ”家族会議” です。とは云うものの会議とは名ばかりで、台所の絶対君主である奥様の ”鶴の一声” により デュアルトップ対面 に決定。
ここで異でも唱えようものなら、夕飯のおかずや日々を生き抜くための糧となる晩酌に、多大なる影響を及ぼすことは火を見るよりも明らかであり従う以外の選択肢は残されていませんでした。
どうせ手を掛けるのですから、これを機に、永年台所を守ってきたウォールキャビネット・フロアーキャビネットと共に、食器洗い乾燥機や浄水器も謝意を込めた上で勇退して貰う事にしました。
よ~いドンで工事開始。
とっぱちは外壁を剥ぎ、既設サッシを外します。
お疲れ様の労いの後、新設のサッシサイズに合わせて木下地を組んでいきます。
換気及び採光の為に開口部を大きくとる重要性も承知してはいますが、水回りはどうしても吊下げたり引っ掛けて水を切る武器が多いので、壁面が多い方が使い勝手はアップしそうです。
特に、今回は東面から冷蔵庫がお引超ししてくるので、十分に働いて貰う為には相応の場所を提供してあげないと...。
断熱材はチョットだけ奮発してスタイロフォームを使用しました。金に糸目を付けずに3bD種 といきたいところですが、懐具合もあるので、建築現場で一般的な1bC種で手を打ちました。
さて今回は、新しいサッシを取付け、断熱工事を済ませたところで終了。
この先のお話は次回にまた詳しく。