以前新築の際にお世話になったお客様からお声が掛かり、外構工事をさせて頂きました。概要欄でも触れましたが、今回はタイトル以外の工事も含めて 大盛り 山盛り テンコ盛り となっておりますので、是非最後までお付き合い下さい。
ちなみにタイトルのmono(モノ)を御覧になられて懐かしいと感じた方もいらっしゃるのでは?
高校の化学の授業でお世話になったギリシャ語の数字で、化合物の命名に使う数詞です。身近な言葉としては、モノトーン・モノレール・モノラルモノクローム モノポリーなんて富豪のゲームもありました。monoは結構耳慣れた言葉です。
前置きはこれ位にして早速各工事を覗いてみましょう。
記念すべき第一回 1 mono(モノ) を飾るのは建築用空洞コンクリートブロック積み工事です。
今回は隣地境界側を除く二面の接道面の施工となりました。先ずはブロックを積む部分の床掘から”いっせーのせっ”です。
床掘という言葉を御存知ない方でも、掘削という言葉は耳にされた事があるのでは?どちらも掘るという作業を伴いますが、埋戻しをするのが床掘しないのが掘削です。今回は厚み120mmの化粧ブロックを使いましたが、掘る範囲はブロックの厚みよりももっと広い為、ブロックを積んだ後にその周りをお片付けの如く埋戻さなければなりません。
適正に根入れしないとブロックの倒壊となるので敷地の仕上げレベルに応じた深さで掘っていきます。
床掘が済んだらと締固めを行ない、砂利を敷いて転圧後に配筋し、均しコンクリートの打設です。
縦筋はブロック二列おきに@800mmで配筋し、ブロックを積んでいきます。今回手配したブロックは約400枚、水糸・水平器・コテを駆使しながら眼光鋭く、時には睨み、水平・垂直・出入りの三次元を確認しながら、奥義コテ叩きを繰り出して積み上げていきます。いつまでも二次元から抜け出せない私には、到底出来ない匠の技です。
動くと温まるので施工時期としては良好で、真夏であれば短時間で体力と水分を片っ端から持っていかれてしまい、夕方には明日のジョーのように灰になっちゃってます。
ブロックを積み終えると、天端と目地にモルタルを充填し、埋戻しをしたあと転圧します。
この後クラッシャーラン敷均しをを行なったのですが、残念なことに施工時の写真が無く、次回以降の工事写真で仕上りを御確認下さい。
では、また次の工事案内でお会いしましょう。