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その門扉 好評につき

今回は県境を超えて熊本県は山鹿市にお邪魔しました。
暫くサッシの紹介が続いていたので久しぶりのエクステリア工事案内です。
お施主様から”関係者以外の人が勝手に入って来ないように敷地出入口に門扉を付けたい”というご依頼を受けました。
そこで、先ずは現場百回 なんて大層なモンじゃありませんが、現況を確認した上でお勧めすべき製品を選定することから、捜査は始まるので、早速敷地出入口を見せて頂きました。

敷地出入口は、大型車両が出入りしても支障がない ゆとりのある間口で第三者が大手を振って立入るのを、阻むものは皆無でした。6mの接道部分左右で約130mmの傾斜と、敷地奥から接道面に向かって勾配をとってある点が、製品選びの鍵を握りそうです。
帰社して調べたところ、開口幅6m超で勾配付・傾斜地対応ということで、製品が限りなく絞られてしまい、ノンレール・ノンキャスター・標準高1,100mの両開きで高低差が調整可能な製品を提案し、ご採用頂きました。
レールタイプやキャスター付きの場合、門扉設置部の床面は、フラットな仕上げが必要ですがこの製品はノンレール・ノンキャスターの為、勾配が付いてたってへっちゃらです。またG.L.から本体下端までの離隔を100~300mmの範囲で調整可能なため、高低差が200mm以内の傾斜地なら平気の平左衛門です。

製品が決まったら、お施主様への支障が少ない日に工事を設定し、いざ設置です。
一日目は柱の埋け込みです。設置部分には既に土間コンクリートが打設してあるので、埋け込むためには土間をハツリとる作業が生じます。
今回は土間併用なのでコア抜きとしましたが、そうでない場合は吊元の柱位置に500mm角・深さ500mm以上の穴掘りが必要で、廃土を詰めた土嚢袋が苦しそうに悲鳴を上げます。
既設の土間は打設厚が半端なく、当然鉄筋がしっかりと敷設されているので、これまた一仕事です。柱の位置出しをしてレベルを確認し、柱を埋け込んだら初日はおしまいです。
2日目は、門扉本体を吊込み調整を済ませるとシュッ とした門番さんの誕生で、工事は終了です。

”この先は通さない!”と云わんばかりに敷地への侵入を防ぐ門扉は、現在世界中の話題をさらっているサッカーのゴールキーパーをも凌ぐ頼もしさで、これからは枕を高くして休めると、お施主様にも好評でした。