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恋とコーヒーと工事 欠かせないのは手間と暇 その壱

さかのぼること約二年、お施主様に雨戸工事を御提案させて頂いたことから物語は始まります。
当時、広縁と居間に横引きの折戸式雨戸が付いていたのですが、設置後長い年月が経ち、衰えを隠せなくなっていました。サッシ本体も以前のそれと現行製品とでは比較にならない程、気密性や断熱性等も向上しており、ガラスも既設の単板を複層に替えることで、更なる断熱効果を期待出来る為、雨戸サッシ丸ごと取替えをお勧めしました。

話は前向きに進んでいたのですが、お施主様のやむにやまれぬ事情により、工事を先送りする事になりました。
恋愛においても冷却期間をおくことによって関係が育つ場合もありますし、美味しいコーヒーを口にするには、少量の熱湯で蒸らしている間にカップを温めて、最後に愛情たっぷりの熱湯を注入、湯気を立てて香り立つコーヒーが今にも目の前に出てきそうです。

二年の歳月を経てお声掛け頂き、工事に至りました。第一回目の今回ご案内するのは、工事二日目の施工となった玄関西の居間に位置する雨戸一筋設置です。
提案は雨戸サッシ丸ごと取替でしたが、今回は複数の工事を予定しており、予算との兼ね合いでサッシは既存のままとなりました。
取り掛かりは既設折戸式雨戸の撤去ですが、これがきんなしか重とうして結局分割してからの撤去としました。その後は手慣れたもので、施工性に優れた後付けタイプの製品ということも相まって工事は無事一日で終えることが出来ました。

仕上りにはお施主様にもご満足頂けたのですが、
後日”やはりサッシごと取り替えておけば...”
という言葉を耳にし”自分の至らなさを痛切に感じた”と担当者の自省の念。
報われることばかりではないですね。

次回工事三日目の雨戸サッシ丸ごと取替工事でお
会いしましょう。